冷やか(ひややか) 仲秋

【子季語】
冷ゆ、ひやひや、ひえびえ、下冷え、秋冷、朝冷、雨冷
【解説】
秋も終わりに近づき、冬が迫ってくると肌に触れる物や空気をひんやりと感じることがある。この皮膚の感触が冷やか。人のものいいや態度にもいう。これにたいして、冬の季語「寒し」は体全体の感じをいう。
【来歴】
『俳諧通俗誌』(享保2年、1716年)に所出。【文学での言及】

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よりかかる度に冷つく柱哉
一茶 「享和句帖」

ひやひやと朝日さしけり松の中
正岡子規 「子規句集」

冷やかやほの明りさす空花瓶
臼田亜浪 「旅人」

秋冷の黒牛に幹直立す
飯田龍太 「童眸」

山碧く冷えてころりと死ぬ故郷
飯田龍太 「麓の人」

冷やかに身にしみわたる今朝の水
長谷川櫂 「松島」

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