鈴虫(すずむし)初秋

【子季語】
金鐘児、月鈴子
【解説】
かつては鈴虫を松虫、松虫を鈴虫と逆に呼んでいた。鈴を振る、経る、古る、降るなど掛詞として和歌の世界でも愛されてきた。人工飼育もできるので身近にその音色を楽しむ人も多い。

*

鈴虫や松明先へ荷はせて
其角 「いつを昔」

更るほど鈴虫の音や鈴の音
之道 「あめ子」

鈴虫の啼きそろひたる千草かな
桃夭 「有磯海」

風さはる小松鈴虫糸鹿山
秋之坊 「草刈笛」

飼ひ置きし鈴虫死で庵淋し
正岡子規 「子規全集」

鈴虫や甕をこぼれてすだきける
長谷川櫂 「虚空」

コメントは受け付けていません。