木槿(むくげ)初秋

【解説】
中国、インド、小アジア原産のアオイ科の落葉低木。三メートルほどになる。庭木や生け垣として植えられ、紅紫色を中心に、白やしぼりの五弁の花を咲かせる。朝咲いて夕暮れには凋む。はかないものの例えにもなる。
【科学的見解】
木槿(ムクゲ)は、アオイ科フヨウ属の樹木であり、耐寒性のあるハイビスカスの仲間として、公園や庭先などで栽培されている。多くの園芸品種が作出されている。ムクゲは、韓国の国花になっている。(藤吉正明記) 

*

道のべの木槿は馬に食はれけり
芭蕉 「野ざらし紀行」

花むくげはだか童のかざし哉
芭蕉 「東日記」

手をかけて折らで過ぎ行く木槿哉
杉風 「炭俵」

川音や木槿咲く戸はまだ起きず
北枝 「卯辰集」

修理寮の雨にくれゆく木槿かな
蕪村 「落日庵句集」

蜘(くも)の網かけて夜に入る木槿哉
希因 「暮柳発句集」

コメントは受け付けていません。