桃(もも)初秋

【子季語】
桃の実、毛桃、白桃、水蜜桃、天津桃
【解説】
桃の実は中国からわたり、奈良時代から栽培された。水蜜桃から品種改良され種類は多い。早桃は六月下旬から出荷され、水蜜桃や白桃は八月中旬に出荷される。花は春の季語。
【科学的見解】
桃(モモ)は、バラ科モモ属の落葉樹木である。中国原産の外来果樹である。代表的な品種は、白桃や白鳳が知られており、生食用や加工用など様々なものが存在する。日本ではあまり販売されていないが、扁平な形をした蟠桃(座禅桃)なども存在する。(藤吉正明記)

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我きぬにふしみの桃の雫せよ
芭蕉 「甲子吟行」

病間や桃食ひながら李描く
正岡子規 「子規句集」

桃くふや羽黒の山を前にして
正岡子規 「季語別子規俳句集」

水を出て白桃はその重さ持つ
加藤楸邨「吹越」

桃洗ふ双手溺れんばかりなり
石田波郷「酒中花以降」

磧にて白桃むけば水過ぎゆく
森澄雄 「花眼」

白桃や心かたむく夜の方
石田波郷「雨覆」

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