芋(いも)三秋

satoimo
【子季語】
芋畑、親芋、子芋、衣被ぎ、芋茎、芋の秋、芋秋、土垂、豊後芋、団子芋、白芋、吉野芋、しがみ芋、太芋、赤芽芋、蓮芋、ずいき芋、芋がら、里芋田楽
【解説】
俳句の場合芋と言えば里芋をさす。秋、地下の芋を堀り収穫する。葉は大きなハート型。茎はずいきといって酢の物にして食べる。お月見の供えものとしても欠かせない。日本人の生活に古くから密着した食物である。
【科学的見解】
里芋(サトイモ)は、サトイモ科に属する多年生植物であり、原産地はインド・ネパールからマレー半島付近とされている。日本への渡来は、縄文時代中期とされているが、現在栽培されている品種の多くは明治以降に品種改良されたものである。芋(塊茎)や葉柄を食用とし、子芋専用品種(土垂・八幡いも・石川小芋)、親芋専用品種(八つ頭・筍芋)、葉柄専用品種(蓮芋)などがある。(藤吉正明記)

*

芋洗ふ女西行ならば歌よまむ
芭蕉 「甲子吟行」

いものはや月待つさとの焼ばたけ
芭蕉 「鹿島紀行」

手向けり芋ははちすに似たるとて
芭蕉 「続深川集」

月に名を包みかねてやいもの神 
芭蕉 「ひるねの種」

石女の蛸追ひうつや芋ばたけ
蕪村 「夜半叟句集」

浦風に蟹も来にけり芋畠
太祇 「太祇句集後篇」

猶つきに知るや美濃路の芋の味
惟然 「泊船集」

芋洗ふ女に月は落ちにけり
言水 「東日記」

芋の露野守の鏡何ならむ
太祇 「太祇句集後篇」

コメントは受け付けていません。