春近し(はるちかし)晩冬

【子季語】
春隣、春隣る、明日の春、春信、春まぢか、春を急ぐ、春遠からじ
【解説】
寒さも峠を越して、春が訪れようとする感じをいう。「春待つ」には心持ちが入るが、春近しはその季節の感じを詠む場合が多い。
   
*

春近く榾つみかゆる菜畑哉  
亀洞 「あら野」

口明けて春を待つらん犬はりこ
一茶 「文化句帖」

小説を草して独り春を待つ 
正岡子規 「子規句集」

一吹雪春の隣となりにけり 
前田普羅 「普羅句集」

借りし書の返しがたなく春隣 
松本たかし 「石魂」

銀鼠色の夜空も春隣り
飯田龍太 「春の道」

コメントは受け付けていません。