氷(こおり、こほり)晩冬

【子季語】
厚氷、綿氷、氷の声、氷の花、氷点下、氷塊、結氷、氷結ぶ、氷面鏡、氷張る、氷閉づ、氷上、氷雪、氷田、氷壁、氷の楔、蝉氷
【解説】
気温が下がり水が固体状になったもの。蝉の羽根のように薄いものを蝉氷、表面に物影が映り鏡のように見えるものを氷面鏡という。

*

一露もこぼさぬ菊の氷かな
芭蕉 「続猿蓑」

氷苦く偃鼠が喉をうるほせり
芭蕉 「虚栗」

瓶破(わ)るゝよるの氷の寝覚め哉 
芭蕉 「真蹟詠草」

鴨おりて水まであゆむ氷かな
嵐雪 「続阿波手集」

歯顯に筆の氷を噛む夜かな
蕪村 「蕪村句集」

くらがりの柄杓にさはる氷かな
太祇 「太祇句選続篇」

包丁や氷のごとく俎に
長谷川櫂 「初雁」

ふるさとの夜の暗さの氷かな
高田正子 「花実」

コメントは受け付けていません。