蜜柑(みかん)三冬

【子季語】
温州蜜柑、紀州蜜柑、紅蜜柑、蜜柑山、蜜柑畑
【解説】
柑橘類のひとつで常緑低木の果実。南あるいは西向きの暖かい斜面にみかん畑が作られる。産地は九州、四国、山陽から和歌山県、静岡県、神奈川県が北限。六月ごろ白い花を咲かせる。収穫の頃のみかん山は黄に染まる。
【科学的見解】
蜜柑は、ミカン科ミカン属の常緑樹木で、広義の意味では柑橘類を指すが、狭義の場合は一般的に温州蜜柑(ウンシュウミカン)を言う。ウンシュウミカンは、鹿児島県が原産地とされている。有用果樹であるため、他の柑橘類との交配などが行われ、多数の品種が作出されている。日本の在来柑橘類の一つにタチバナがあるが、この植物の果実は酸味が強く、一般的には食用にしない。(藤吉正明記)

*

下積の蜜柑ちひさし年の暮れ
浪化 「浮世の北」

埋み置く灰に音を鳴くみかんかな 
召波 「春泥発句集」

をとめ今たべし蜜柑の香をまとひ
日野草城 「旦暮」

コメントは受け付けていません。