蕪(かぶ)三冬

【子季語】
かぶら、据り蕪、聖護院蕪、日野菜、小蕪、赤蕪、緋蕪、黄色蕪、大蕪、蕪洗ふ
【解説】
アブラナ科の一、二年草の冬菜。かぶらともいう。形は偏円形、円形、長形のものがあり、色は白色、青みのもの、赤や緋色のものがある。漬物や煮物、汁物にする。また、茎や葉も食べる。京都の聖護院蕪は千枚漬で有名。
【科学的見解】
蕪(カブ)は、アブラナ科アブラナ属の一年草もしくは越年草(冬型一年草)である。分類学的には、ダイコン(ダイコン属)よりもキャベツ(アブラナ属)などに近く、ハクサイやコマツナの仲間と言える。カブには、アジア系とヨーロッパ系の二変種が存在し、それらが改良され、多くの品種が存在している。(藤吉正明記)

*

天王寺蕪も民を助くるなり 
重頼 「名取川」

誰かしる今朝雑炊の蕪の味
惟然 「喪の名残」

おく霜の一味付けし蕪かな
一茶 「八番日記」

墨をもてさらりと蕪画かれけり
長谷川櫂 「蓬莱」

聖護院蕪おほきな値札かな
高田正子 「花実」

コメントは受け付けていません。