石蕗の花(つわのはな、つはのはな)初冬

【子季語】
いしぶき、つはぶきの花
【解説】
キク科の常緑多年草。名の由来は「葉に艶のある蕗」による。蕗に似ているが、蕗とは別種である。大きな光沢のある葉をもち、初冬に黄色い花を多数つける。
【科学的見解】
石蕗(ツワブキ)は、本州(福島以南)から沖縄の海岸岩礁付近に自生するキク科の多年草である。若い葉柄は食用となり、園芸目的で庭先などに栽培されている。フキの花は筒状花のみで地味であるが、ツワブキの花は筒状花に加えて大きな舌状花も有するため、目立つ存在である。(藤吉正明記)

淋しさの目の行く方やつはの花
蓼太 「蓼太句集初編」

春秋をぬしなき家や石蕗の花 
几董 「井華集」

空明の姿二つやつはの花
言水 「初心もと柏」

ちまちまとした海もちぬ石蕗の花
一茶 「七番日記」

咲くべくもおもはであるを石蕗の花 
蕪村 「蕪村句集」

茎高くほうけし石蕗にたもとほり 
杉田久女 「杉田久女句集」

水浴びに下りし鴉や石蕗の花
長谷川零余子 「雑草」

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