秋の蠅(あきのはえ、あきのはへ)三秋

【子季語】
残る蠅、後れ蠅
【解説】
夏は特にうるさいと思われる蠅も、秋冷の頃ともなれば、流石に 元気を失い弱々しい。その存在感もうすれ、じっと止まっている のを見ると、何やらもの悲しくなる。

*

草庵の弱りはじめや秋の蠅 
丈草 「幻の庵」

寝ころべば昼もうるさし秋の蠅
桃隣 「古太白堂句選」

飯もれば這って来るなり秋の蠅
蓼太 「蓼太句集初編」

屏風はる糊のかはきや秋の蠅 
雨柳 「野梅」

薬つぎし猪口なめて居ぬ秋の蠅 
杉田久女  「杉田久女句集」

コメントは受け付けていません。