南瓜(かぼちゃ)仲秋

【子季語】
とうなす、なんきん、ぼうぶら、栗南瓜
【解説】
夏の間に逞しい茎が地を這い回るように伸びる。大きな黄色い花をつけた後、秋に実を結ぶ。人の頭ぐらいあるものが畑にごろごろ転がっている様は、どことなくユーモラスである。皮はとても堅い。煮付け、スープ、お菓子などに広く利用される。

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ずつしりと南瓜落ちて暮淋し
素堂 「番橙集」

ころげじと裾広がりに南瓜哉
素丸 「素丸発句集」

安んじて動かじとする南瓜哉
露月 「露戸句集」

南瓜や斯くも荒れたる志賀の里
二柳 「言葉の露」

鶺鴒がたたいて見たる南瓜かな
一茶 「八番日記」

積雲の崩えがちに南瓜実りたり
臼田亜浪 「白道」

朝な朝な南瓜を撫しに出るばかり
日野草城 「旦暮」

夜は屋根の南瓜を忘れ寝まるなり
石橋辰之助 「妻子」

恐るべき暑さとなりし南瓜かな
長谷川櫂 「新年」

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