燕帰る(つばめかえる、つばめかへる)仲秋

【子季語】
去ぬ燕、巣を去る燕、帰る燕、帰燕、秋燕、残る燕
【解説】
春に渡って来た燕は秋に南方へ帰ってゆく。夏の間に雛をかえし、九月頃群れをなして帰ってゆくと、淋しさが残る。

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馬かりて燕追ひ行くわかれかな
北枝「卯辰集」

落日のなかを燕の帰るかな
蕪村「夜半叟句集」

乙鳥は妻子揃うて帰るなり
一茶「九番日記」

頂上や淋しき天と秋燕
鈴木花蓑「鈴木花蓑句集」

身をほそめとぶ帰燕あり月の空
川端茅舎「川端茅舎句集」

燕はやかへりて山河音もなし
加藤楸邨「火の記憶」

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