菖蒲葺く

しょうぶふく/しやうぶふく

仲夏

あやめ葺く/菖蒲挿す/軒菖蒲/蓬葺く/樗葺く/かつみ葺く

端午の節句前夜、五月四日の夜に軒に菖蒲を葺く風習。平安中期の宮廷で始まり、その後武士や庶民にも広がったという。菖蒲に蓬を添えて葺くことで、夏に発生する毒虫や火災を防ぎ、邪気を払う意味があった。樗や真菰の花を葺く地方もある。

鶏が塒も菖蒲葺にけり
鬼貫「野梅集」

草の戸のくさりより出て蓬ふく
暁台「暁台句集」

菖蒲葺いてかをる錦の小路かな
蝶夢「草根発句集」

人の妻の菖蒲葺くとて楷子かな
正岡子規「子規句集」

色町にかくれ住みつつ菖蒲葺く
松本たかし「石魂」

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