花見(はなみ) 晩春
子季語 | お花見、花の宴、花巡り、花見客、花見舟、花見酒、花の茶屋、花の酔 |
関連季語 | 花、桜、桜狩、夜桜、花筵 |
解説 | 桜の花をめでること。単に花をながめるだけでなく、桜の花の下で行われる宴会も花見 という。 |
来歴 | 『をだまき綱目』(元禄10年、1697年)に所出。 |
文学での言及 | |
実証的見解 | |
参考文献 |
みよし野は右往左往の花見かな | 貞室 「大和順札」 | ||
平樽や手なく生まるる花見酒 | 西鶴 「大矢数」 | ||
骸骨のうへを粧うて花見かな | 鬼貫 「鬼貫句選」 | ||
草枕まことの花見しても来よ | 芭蕉 「茶のさうし」 | ||
景清も花見の座には七兵衛 | 芭蕉 「翁草」 | ||
京は九万九千くんじゆの花見哉 | 芭蕉 「詞林金玉集」 | ||
花見にとさす船おそし柳原 | 芭蕉 「蕉翁句集」 | ||
四つごきのそろはぬ花見心哉 | 芭蕉 「炭俵」 | ||
花見にと母につれだつめくら児 | 其角 「続虚栗」 | ||
何事ぞ花見る人の長刀 | 去来 「曠野」 | ||
半ば来て雨に濡れゐる花見かな | 太祇 「太祇句選後篇」 | ||
花見戻り丹波の鬼のすだく夜に | 蕪村 「蕪村遺稿」 | ||
傾城は後の世かけて花見かな | 蕪村 「蕪村句集」 | ||
恋ゆゑや花見の場の色紙売り | 凉菟 「眉山」 | ||
たらちねの花見の留守や時計見る | 正岡子規 「子規句集」 |