行水(ぎょうずい、ぎやうずい) 晩夏
子季語 | |
関連季語 | 日向水 |
解説 | 夏、盥に湯や日向水を張ってする沐浴のこと。田仕事や草刈など夏は外での作業が多く、 汗を流してさっぱりするには手軽な方法であった。庶民にとって銭湯しか風呂がなかった ころは日常的に行われた。水で行うのは水行水。 |
来歴 | 『季寄新題集』(嘉永元年、1848年)に所出。 |
文学での言及 | 『好色一代男』西鶴 |
実証的見解 | |
参考文献 |
行水も日まぜになりぬ虫の声 | 来山 「古選」 | ||
行水や戸板の上の涼しさに | 惟然 「藤の実」 | ||
行水や月に吹かるるあばら骨 | 臼田亜浪 「旅人」 | ||
行水や肌に粟立つ黍の風 | 杉田久女 「杉田久女句集」 | ||