獅子舞(ししまい、ししまひ) 新年
子季語 | 獅子頭 |
関連季語 | |
解説 | 正月の門付芸の一つ。家ゝを訪れてめでたい芸を披露し、新しい年の訪れを祝福する。獅 子のかぶりものをした神楽の一種であり、一人で獅子頭をかぶって舞う一人立ちと、胴体 に二人が入る二人立ちがある。 |
来歴 | |
文学での言及 | |
実証的見解 | 獅子舞は古代に中国から伝来し、十六世紀に、伊勢神宮で疫病を祓う神楽として始まった。 その後、伊勢神宮の御師と呼ばれる神官が、獅子頭を携えて各地を回ったのが現在の獅子 舞の始とされる。室町時代から江戸時代の初期のころ、江戸大神楽師、伊勢大神楽師と呼 ばれる人々が獅子舞を踊りながら各地を回り、悪霊退散、招福を願った。獅子は古代中国 で生まれた想像上の動物、悪霊を祓い幸福をもたらす霊獣である。 |
参考文献 |
獅子舞や大口明けて梅の花 | 一茶 「七番日記」 | ||
この河は倉庫ばかりの獅子すぐる | 久米三汀 「返り花」 | ||
獅子舞にひそと鎖しゐて夕餉かな | 富田木歩 「定本木歩句集」 | ||
くたくたと獅子がへたばる獅子の宿-- | 前田普羅 「前田普羅句集」 | ||
獅子舞や函谷関の彼方より | 長谷川櫂 「初雁」 | ||