余花(よか、よくわ) 初夏
子季語 | 若葉の花、青葉の花、夏桜 |
関連季語 | 残花 |
解説 | 夏になって若葉の中に咲き残る桜の花をいう。寒い地域や高い山などに見られる。立夏前 の桜は残花、立夏後は余花になる。 |
来歴 | 『俳諧鼻紙袋』(延宝5年、1677年)に所出。 |
文学での言及 | 夏山の青葉まじりの遅桜はつ花よりもめづらしきかな 藤原盛房『金葉集』 |
実証的見解 | |
参考文献 |
餘花もあらぬ子に教へ行神路山 | 太祇 「太祇句選」 | ||
餘花いまだきのふの酒や豆腐汁 | 召波 「春泥発句集」 | ||
風開く南障子や夏桜 | 調和 「俳林不改集」 | ||
上野山餘花を尋ねて吟行す | 正岡子規 「子規全集」 | ||
余花の雨布団の上の鼓かな | 松本たかし 「松本たかし句集」 | ||