帚木(ははきぎ) 晩夏
子季語 | 地膚木、箒草、庭草、真木草、地膚 |
関連季語 | |
解説 | 箒の材料となる草。生えている状態も、箒に似てこんもりとしている。晩夏、黄緑色の小 花をつける。その実は「とんぶり」と呼ばれ食用になる。 |
来歴 | 『俳諧大成新式』(元禄11年、1698年)に所出。 |
文学での言及 | 「帚木の心を知らで園原の道にあやなく惑ひぬるかな『源氏物語』帚木巻 |
実証的見解 | 帚木はアカザ科ホウキギ属の一年草。原産地は中国。高さは一メートルくらいで、根本か ら多数枝分かれし、披針形の柔らかい葉で覆われる。夏、黄緑色の小花を穂状につけ、秋 に食用になる実をつける。葉は、秋に赤く色づく。 |
参考文献 |
箒木の四五本同じ形かな | 正岡子規 「俳句稿」 | ||
箒木や一ツたちたる雲の峰-- | 松瀬青々 「妻木」 | ||