破魔弓(はまゆみ) 新年
子季語 | 浜弓、破魔矢、浜矢 |
関連季語 | |
解説 | 初詣の際、寺社で分かたれる厄除けの弓をいう。矢もあって、そちらは破魔矢。セットで もとめる人もいる。 |
来歴 | 『俳諧初学抄』(寛永18年、1641年)に所出。 |
文学での言及 | |
実証的見解 | 宮中で正月に行われていた弓の儀式「射礼」に由来するといわれる。元々、縄で作った輪 を射る子供の遊びがあり、輪を「はま」、弓を「はま弓」、矢を「はま矢」と言った。後、 「はま」が「破魔」に通じるとして、男児の初正月の祝儀となった。弓は厄をを祓うもの、 神社では年頭の参詣者に守りとして分つ。 |
参考文献 |
はま弓や当時紅裏四天王 | 其角 「五元集拾遺」 | ||
破魔弓やそもそも須磨の物語 | 完来 「題葉集」 | ||
破魔弓と斧と並ぶや山の家 | 東明 「発句題叢」 | ||
破魔弓や大火焚く家の遠長押 | 午心 「発句類聚」 | ||
破魔弓を掛けて時めく主人かな--- | 村上鬼城 「鬼城句集」 | ||
およそ天下に適ふものなき破魔矢かな | 長谷川櫂 「初雁」 | ||