新藁(しんわら)晩秋
子季語 | 今年藁、藁打石 |
関連季語 | 稲刈、藁塚 |
解説 | 今年刈り取った稲の茎を乾燥させた物。農家にとっては必需品である。香りが高く、それ で正月の〆飾りや注連縄をつくる。かってはその藁を用いて草履、縄、俵などを作った。 昔の農家の大切な冬の仕事。 |
来歴 | 『俳諧初学抄』(寛永18年、1641年)に所出。 |
文学での言及 | |
実証的見解 | |
参考文献 |
新わらにふはりふはりと寝楽かな | 一茶 「七番日記」 | ||
新藁や此の頃出来し鼠の巣 | 正岡子規 「寒山落木」 | ||
新藁や永劫太き納屋の梁 | 芝不器男 「不器男句集」 | ||
新藁をくはへて走る子犬かな | 長谷川櫂 「天球」 | ||
新藁に子どもの坐りゐしくぼみ | 高田正子 「玩具」 | ||