貝寄風(かいよせ、かひよせ) 仲春
子季語 | 貝寄 |
関連季語 | |
解説 | 大阪四天王寺の聖霊会(旧暦二月二十二日)のころに吹く季節風をいう。四天王寺の聖霊 会では、供華の筒花を住吉の浜に吹き寄せられた貝殻で作る。このことから、このころに 吹く西風を貝寄風という。長くは続かないが、かなりの強い風である。 |
来歴 | 『俳諧鑑草』(寛延2年、1749年)に所出。 |
文学での言及 | |
実証的見解 | |
参考文献 |
貝よせや散り敷くばかり桜貝 | 車庸 「類題発句集」 | ||
貝寄せや阿部野の梅の花も散る | 紅秋 「新類題発句集」 | ||
貝よせの風は柳に通ひけり | 垣丸 「発句題叢」 | ||
貝寄る風の手じなや若の浦 | 芭蕉 「もとの水」 | ||