千鳥/ちどり
千鳥 三冬 |
目大千鳥/大膳/胸黒/小千鳥/白千鳥/鵤千鳥/千鳥足/千鳥掛/磯千鳥/浜千鳥 |
チドリ科の鳥の総称で留鳥と渡り鳥がある。嘴は短く、色は灰褐 色。足を交差させて歩むのが千鳥足。酔っ払いの歩行にたとえら れる。 |
星崎の闇を見よとや啼千鳥 | 芭蕉 「笈の小文」 | ||
一疋のはね馬もなし川千鳥 | 芭蕉 「もとの水」 | ||
千鳥立更行初夜の日枝おろし | 芭蕉 「伊賀産湯」 | ||
汐汲や千鳥残して帰る海人 | 鬼貫 「七車」 | ||
背戸口の入江にのぼる千鳥かな | 丈草 「猿蓑」 | ||
蠣殻や下駄の歯音に飛ぶ千鳥 | 暁台 「あさかり」 | ||
仮まくら魚蔵(なくら)に千鳥降るがごとし | 白雄 「白雄句集」 | ||
上汐の千住を越ゆる千鳥かな | 正岡子規 「子規句集」 | ||
一つ一つ磐へこぼるゝ千鳥かな | 原石鼎 「花影」 | ||
日輪に飛ぶ琅玕の千鳥かな | 川端茅舎 「華厳」 | ||