茶の花/ちゃのはな
茶の花 初冬 |
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ツバキ科の常緑低木。白色五弁の小さい花を初冬に開く。黄色の 蘂が特徴的。現在産地としては静岡や鹿児島が有名であるが、か つては、「宇治は茶所、茶は政所」と謳われた。 |
茶の花や鮴住み直る流れ水 | 野坡 「野坡吟艸」 | ||
茶の花や越路の笠の雪礫 | 野坡 「伽陀箱」 | ||
茶の花や裏門へ出る豆腐売り | 蕪村 「夜半叟句集」 | ||
茶の花に兎の耳のさはるかな | 暁台 「暁台句集」 | ||
茶の花に隠れんぼする雀哉 | 一茶 「七番日記」 | ||
茶の花や畚の乳子に月あかり | 芝不器男 「不器男句集」 | ||
茶の花のとぼしきままに愛でにけり | 松本たかし 「松本たかし句集」 | ||
茶の花の今ひらきたるうすみどり | 長谷川櫂 「果実」 | ||
てのひらに受けて茶の花ころがりぬ | 高田正子 「花実」 |