蓑虫/みのむし
蓑虫 三秋 |
鬼の子/鬼の捨子/父乞虫/みなし子/親無子/蓑虫鳴く/木樵虫 |
ミノガ科のガの幼虫。体から分泌した糸で樹木の枝や葉を綴り、 蓑(雨具)のような巣を作ってその中に潜む。枝にぶら下がって 揺れる様は寂しげ。鬼の子ともいう。 |
蓑虫の音を聞に来よ草の庵 | 芭蕉 「続虚栗」 | ||
みのむしや秋ひだるしと鳴くなめり-- | 蕪村 「夜半叟句集」 | ||
蓑蟲や足袋穿けば子もはきたがり | 渡辺水巴 「水巴句集」 | ||
蓑虫の鳥啄ばまぬいのちかな | 芝不器男 「不器男全句集」 | ||
蓑虫の蓑ありあはせ風の中 | 長谷川櫂 「蓬莱」 | ||