円座/えんざ/ゑんざ
円座 三夏 |
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輪になって座ることを車座または円座というが、季語の世界では 渦巻状に丸く平らに編んだ敷物のこと。藁、藺草「いぐさ」、菅 「すげ」など、植物の茎葉を材料とする。縁側や板の間に敷く。 素朴な肌触りが心地よい。暑さをしのぐための古来からの知恵の 一つである。 |
君来ねば円座さみしくしまひけり | 村上鬼城 「鬼城句集」 | ||
縁端に放りおこしたる円座かな | 松本たかし 「松本たかし句集」 | ||
青干の葭もて編みし円座かな | 長谷川櫂 「果実」 | ||