唐辛子/とうがらし/たうがらし
唐辛子 三秋 |
唐辛/南蛮/南蛮胡椒/鷹の爪/ピーマン |
ナス科の一年草。白い花のあとに青い実をつける。秋、真紅に色 づくと辛味が一段と増すために、香辛料として用いる。 |
すりこ木も紅葉しにけりに蕃椒 | 宗因 「難波草」 | ||
青くても有るべきものを唐辛子 | 芭蕉 「深川集」 | ||
かくさぬぞ宿は菜汁に唐がらし | 芭蕉 「猫の耳」 | ||
草の戸をしれや穂蓼に唐がらし | 芭蕉 「笈日記」 | ||
此のたねとおもひこなさじたうがらし | 芭蕉 「岨の古畑」 | ||
きざまれて果てまで赤し唐がらし | 許六 「風俗文選註解」 | ||
うつくしや野分の後のたうがらし | 蕪村 「夜半叟句集」 | ||
年よりの唇いやしたうがらし | 召波 「春泥発句集」 | ||
唐辛子一ツ二ツは青くあれ | 正岡子規 「季語別子規俳句集」 | ||
唐辛子からき命をつなぎけり | 正岡子規 「季語別子規俳句集」 |