零余子/むかご
零余子 三秋 |
ぬかご/いもこ/零余子とり/珠芽 |
自然薯、長薯、つくね薯などの蔓や葉が黄ばむ頃、葉腋にできる肉珠をいう。 珠芽ともいう。緑褐色の粒であるが、大きさも形も色もさまざまである。茹 でたり飯に炊き込んでむかご飯にしたりする。熟れてくるとほろほろこぼれ 落ちる。 |
きくの露落て拾へばぬかごかな | 芭蕉 「芭蕉庵小文庫」 | ||
笹竹の窓にはひこむぬかご哉 | 才麿 「暁山集」 | ||
さむしろやぬかご煮る夜のきりぎりす | 北枝 「北枝発句集」 | ||
うれしさの箕にあまりたるむかごかな | 蕪村 「蕪村句集」 | ||
ほろほろとむかご落ちけり秋の雨 | 一茶 「文化句帳」 | ||
むかごもぐ稀の閑居を訪はれまじ | 杉田久女 「杉田久女句集」 | ||