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桔梗/ききょう/ききやう

桔梗

初秋

きちこう/おかととき/ありのひふきぐさ/一重草
きりっとした輪郭、折り目ただしい花の姿には凛とした風情があ
る。紫を主とするが、白桔梗にも捨てがたい魅力があろう。山上
憶良が詠った朝顔は桔梗のことである。秋の七草のひとつ。

 

きちかうの露にも濡れよ鞠袴 凡兆 「井華集」
桔梗咲て何れも花のいそぎ哉 暁台 「暁台句集」
桔梗の花咲時ほんと言ひさうな 千代尼 「千代尼句集」
紫のふつとふくらむ桔梗かな 正岡子規 「子規句集」
女三十桔梗の花に似たるあり 松瀬青々 「倦鳥」
切妻の家たちならぶ桔梗かな 長谷川櫂 「初雁」

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