冴ゆ/さゆ
冴 ゆ 三冬 |
冴る夜/冴る月/冴える星/冴る風/声冴る/影冴ゆ |
寒さが厳しく、あらゆるものに透き通ったような、凜とした、冷た さを感じること 。 |
物音やさゆる柏の掌 | 才麿 「佐郎山」 | ||
冴ゆる夜のともし火すこし眉の剣 | 園女 「菊の塵」 | ||
風さえて今朝よりも又山近し | 暁台 「暁台句集」 | ||
灯の冴ゆる机の上の夜半かな | 坂本四方太 「春夏秋冬」 | ||
風冴えて魚の腹さく女の手 | 石橋秀野 「桜濃く」 | ||
さえざえと夜の声を出す女面 | 長谷川櫂 「古志」 | ||