冬の月/ふゆのつき
冬の月 三冬 |
月冴ゆ/月氷る |
四季を通しての月ではあるが、冬の月といえば寒さによる心理的 な要因もあってか荒涼とした寂寥感が伴う。雲が吹き払らわれた 空のすさまじいまでの月の光には誰しもが心をゆすられる思いが あろう。 |
静かなるかしの木はらや冬の月 | 蕪村 「蕪村句集」 | ||
比木戸や鎖のさゝれて冬の月 | 其角 「五元集」 | ||
背高き法師にあひぬ冬の月 | 梅室 「梅室家集」 | ||
屋根の上に火事見る人や冬の月 | 正岡子規 「子規句集」 | ||