雪解雫/ゆきげしずく/ゆきげしづく
雪解雫 仲春 |
雪雫 |
春、樹木や家屋に積もっていた雪が解けて、水の滴りとなる。そ の滴りは春の日差しをあびて、光の粒さながらにきらきら輝く。 一年の半分を雪に埋もれて暮らす地方では雪解けのよろこびは大 きく、雪解雫は人々の心のきらめきのよう。 |
山彦もぬれん木の間ぞ雪雫 | 乙二 「をのゝえ草稿」 | ||
一番に雪の雫や酒はやし | 呉竺 「新類題発句集」 | ||
竜髯に雪解雫の艶かさ | 西山泊雲 「ホトトギス雑詠選集」 | ||