top

50音検索へ 一覧検索へ 言葉検索へ

落し角/おとしづの

落し角

晩春

鹿の角落つ/忘れ角
春から初夏にかけて、生え変わるために鹿は角を落とす。新しい
角は袋角と呼ばれ、柔らかい皮膚で覆われている。鹿の角は生え
変わるたびにその枝が多くなる。

 

角落とす鹿の狂ひや恋のごとし 樗良 「題林集」
角落す鹿や嵯峨野の草の雨 紫暁 「そねのまつ」
角落ちてはづかしげなり山の鹿 一茶 「八番日記」
角落ちてあちら向いたる男鹿かな 正岡子規 「寒山落木」
角落ちし気の衰へや鹿の顔 石井露月 「露月句集」
さを鹿はからんと角を落しけん 長谷川櫂 「虚空」
_ _