松落葉/まつおちば
松落葉 初夏 |
松の落葉/散松葉/松葉散る |
松は雌雄同株の針葉常緑高木で、古来、長寿の象徴として尊ばれ てきた。春に「松の芯」と呼ばれる新芽をだし、新しい葉を出し たあとに古い葉を落葉させる。音もなくいつのまにか落ちている。 |
清滝や波に散りこむ青松葉 | 芭蕉 「泊船集」 | ||
散り松葉昔ながらの掃除番 | 一茶 「寛政紀行」 | ||
夜しばし雨そふ松の落ち葉かな | 素亭 「よさむ」 | ||
かんぬきをさせば月夜や松落葉 | 渡辺水巴 「水巴句集」 | ||
生きながら焼かるる蟹や松落葉 | 長谷川櫂 「蓬莱」 | ||