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須磨の御禊/すまのみそぎ
須磨の御禊
晩春
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陰暦三月上巳の日に、蘭草をもって御禊をすると疫病にかからぬ
という。古来中国から入って来た習俗で、「源氏物語」須磨の巻
にも、光源氏が浦辺に出て、舟に人形を乗せて流したとある。人
形は形代とも。紙や草で着物の形を作り、罪・穢を乗せて流す。
桃散りて人かた浮くや須磨の浦
松瀬青々 「妻木」
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