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忍/しのぶ
忍
三夏
事無草
シノブ科の多年草。岩や老木等に着生するシダ植物。太い根茎が
長く這い、長い柄を持つ葉がつく。葉は三角形で羽状に分裂し、
葉裏に薄茶色の胞子が沢山つく。涼し気な葉を生かして長い根茎
を形よくまとめ、軒下等に吊るし、吊り忍として観賞する。
御廟年経て忍ぶは何をしのぶ草
芭蕉 「甲子吟行」
橋桁のしのぶは月の余波（なごり）かな
芭蕉 「よるひる」
あり侘て京へ出しなしのぶうり
巣兆 「雁風呂」
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