夜興引/よこびき
夜興引 三冬 |
夜興引く/夜引 |
夜、猟師が犬を連れて猟に出かけることをいう。春の農作業に害 をなす、猪や鹿などを捕らえるためである。冬場は、獣肉に脂が のって美味であるという。 |
夜興ひく盗人犬や竜田山 | 其角 「東日記」 | ||
犬丸の里や夜興引くをのこども | 涼莵 「中やどり」 | ||
夜興引や犬のとがむる塀の内 | 蕪村 「蕪村句集」 | ||
夜興引ありあけ山を踏み迷ふ | 闌更 「三傑集」 | ||
はたと逢ふ夜興引ならん岩の角 | 夏目漱石 「漱石全集」 | ||
夜興引やそびらに重き山刀 | 寺田寅彦 「寺田寅彦全集」 | ||