とびとび
とびとび 新年 |
とよとよ |
九州地方や山口県で行われた正月行事のひとつ。子供たちが昼に 集まって藁の馬や銭縄を作り、翌日の未明から家々をまわってそ れらを配り歩いた。配られた家ではそれらを神棚に供え、子供た ちに米と餅を渡した。この米と餅によって在所の神様に絵馬を納 めたという。福岡県早良区石釜では、小正月に行われ、頭の上を しばった藁束を被って顔や体を隠し神の化身に扮した若者たちが 「トービ」と声をかけながら家々をまわり、輪注連や馬や海老の 藁細工を配りその年の幸福を予祝する。訪問を受けた家では餅や お菓子を渡し水をかける。配られた藁細工は神棚に供えたり屋根 に投げ上げたりして家内安全を祈る。現在は十四日に一番近い土 曜日に行われる。 |