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季語と歳時記

きごさい歳時記

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水俣忌(みなまたき)晩春

季語と歳時記

【解説】
 水俣病は戦後、熊本県水俣市の窒素水俣工場が排出した有機水銀廃液によって付近一帯で発生した公害病である。やりたい放題の企業活動がどれほどの悲劇をもたらすか世界中に警鐘を鳴らすことになった。水俣忌は「水俣病公式発見の日」である5月1日がその日。水俣市では毎年二つの慰霊行事が開かれる。1つは市主催の犠牲者慰霊式、1つは水俣病1次訴訟の勝訴原告らが作る水俣病互助会の乙女塚慰霊祭である。人間はいうまでもなく、病や動物実験の犠牲となったネコもカラスも魚も蟹も貝もプランクトンも「生きとし生けるすべての命」を悼む地球規模の季語である。昭和40年には新潟県の阿賀野川流域では昭和電工(レゾナック・ホールディングス)の有機水銀廃液によって第2の水俣病が発生している。
【例句】
のさりとは悲しき言葉水俣忌     
加藤裕子

かきいだくわが子は菩薩水俣忌    
きだりえこ

宝子を抱く母老いぬ水俣忌      
近藤沙羅

水俣忌見えざる闇を阿賀野川     
高橋 慧

椿累々海の底まで水俣忌       
長谷川櫂

雛菊(ひなぎく)三春

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【子季語】
デージー/延命菊/長命菊
【解説】
キク科の多年草で西ヨーロッパ原産。根本の葉の間から数本出る茎に一つづつ花を付ける。中心の蕊の部分は黄色で雛のように可憐だというので名がついた。又花期が長く、長命菊、延命菊とも
いう。

木の根明く(きのねあく)仲春

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【子季語】
根明き/根開き/雪根開き
【解説】
樹木の根元の雪が他と比べて早く溶けること。溶けたところは丸い形になり、春の草などが芽吹く。

晩夏(ばんか)

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【子季語】
季夏、晩夏光
【解説】
暦の上では夏の終わりだが、暑さまだまだ衰えを見せない。しか し朝夕に吹く風に秋が近いことを感じるのもこのごろ。去り行く 夏への感慨も湧いてくる。
【例句】
晩夏光バツトの函に詩を誌す
中村草田男「火の島」

8/16(土) ズームできごさい+ 

講師は中山圭子さん
演題は「平安時代の菓子とは?」
聴講申込はこちらからどうぞ。

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