第15回きごさい全国小中学生俳句大会表彰式を開催
令和8年3月14日(土)都立清澄公園の大正記念館において、第15回きごさい全国小中学生俳句大会表彰式を開催。
東京を代表する清澄庭園は、三菱財閥の創始者岩崎弥太郎によって、現在の見事な回遊式の庭園として整備されました。当日は、雲一つなき快晴、会場からは庭の素晴らしい景色が見渡せて、開会前から高揚した気分となりました。記念館のホールには、受賞者を始め、その家族、学校の先生方など100人以上が集いました。
新実行委員長の上澤篤司より開会が宣言され、江東区芭蕉記念館と清澄庭園の方からの祝辞があり、表彰式がスタートしました。
選者は、日本学校俳句研究会代表の小山正見、俳人の髙田正子、長谷川櫂、飛岡光枝氏の4人、それぞれの選んだ句を壇上のスクリーンに映し出し、読み上げながらの講評が次々行われました。時々、会場の受賞者にもマイクが回り、作品についての背景や思いを話す場面もありました。
第15回大会への応募校は、小学校66校、中学校66校、計132校、応募句数の総計は、全国から16372句の俳句が寄せられましたが、その中で入選した俳句の一部を紹介いたします。
【大賞】作品
夕凪は海のまぶたが閉じる音
東京都 中野区立緑野中学校三年 長谷川桜生
に決定!表彰式の最初に壇上に呼ばれて、賞状と賞品が授与されました。
◎各選者の特選作品
小山正見【特選】
登校班ぼくは班長落葉ふむ
東京都 葛飾区立二上小学校 六年 松本 拓弓
ビー玉が落ちて最後の夏を飲む
大阪府 枚方市立東香里中学校 三年 馬場 優奈
夕凪は海のまぶたが閉じる音
東京都 中野区立緑野中学校 三年 長谷川 桜生
髙田正子【特選】
夕凪は海のまぶたが閉じる音
東京都 中野区立緑野中学校 三年 長谷川 桜生
風鈴がなるたび猫がふり返る
奈良県 香芝市立香芝東中学校 三年 山下 紗瑛
十二時の冷たいスープ終戦日
東京都 八王子市立長房中学校 三年 丸山 楓
飛岡光枝【特選】
歌うたう歌のあさがおさいたんだ
東京都 江東区立第二辰巳小学校 二年 桑代 英弦
小春空こげめのついた玉子焼き
東京都 葛飾区立二上小学校 六年 篠原 颯翔
ふりそでに金魚が泳ぐ夏祭り
鹿児島県 鹿児島市立坂元中学校 三年 園原 凛桜菜
長谷川櫂【特選】
巻きもどしもう一度あそぶ夏休み
東京都 八王子市立松が谷小学校 六年 小野田 紫陽
凩は地球をまわすようにふく
東京都 江東区立深川小学校 四年 佐藤 響
どんぐりをまわせば虫も目が回る
東京都 江東区立第一亀戸小学校 三年 劉 師羽
◎学校賞 奨励賞
【学校賞】東京都 葛飾区立二上小学校
北海道 札幌市立厚別南中学校
【奨励賞】東京都 葛飾区立新宿小学校
東京都 江東区立第二辰巳小学校
今年の表彰式は、準備段階から当日の運営まで、すべて学校俳句研究会のメンバー主体で行われました。長年の経験の蓄積を生かしながら、会場設営から撤収まで、途中のハプニングも乗り越え、流れるように進行して無事終了しました。閉会後、庭園内の池の上にある涼亭にて、反省会を開催。感想や来年に向けての問題点などを意見交換。とくに印象深かった事は、教え子が入選し初参加したK先生が「A君は学校に来ることが難しい子。俳句には興味をもってくれて、今回入選したのは、はじめ彼が教室のホワイトボードに書いた句。今日の表彰式の経験で、彼の中の何か変わるのか、見守って行きたい」と話されたことでした。
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また、研究会の先生方が選ぶ【日本学校俳句研究会賞】は、
長なわをまっすぐぬける秋の空(江東区立第一亀戸小学校三年 川崎要)
が選ばれました。
レポート=西川遊歩
