top

一覧検索 50音検索 言葉検索

蛾(が) 三夏

子季語 刺蛾(いらが)
関連季語 火取虫
解説 夏に現れる蝶に似た虫。多くは夜間に活動し、静止のときは羽を広げる。蝶の触覚が棒状
なのに対し、蛾の触角は櫛状や羽状である。美しく飛ぶ蝶のイメージに対し、蛾には、気
味悪いというようなマイナスのイメージがつきまとう。
来歴  
文学での言及  
実証的見解 チョウ目に分類される昆虫のうち、チョウ以外の昆虫の総称。非常に種類が多く形態や行
動様式もさまざまである。胴が太く、静止のときは羽を水平に広げる。多くは夜行性で、
灯火めがけて飛び回る。幼虫は植物食のものが多く、野菜や果樹などに被害を与える。卵、
幼虫、蛹、成虫という変態をおこなうが、蛹になる前に糸を吐いて繭を作るものもあり、
カイコガなどは絹糸をとるために人間に飼われる。
参考文献  

うらがへし又うらがへし大蛾掃く-- 前田普羅 「定本普羅句集」
山風に闇な奪られそ灯取虫   原石鼎 「原石鼎全句集」
金粉をこぼして火蛾やすさまじき   松本たかし 「松本たかし句集」

ATTKEGVS
_ _