新潟県加茂市、雙璧寺の山桜

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 第1回の植樹(2008年5月、雙璧寺)の山桜が今年も美しい花を咲かせました。なかには雪で折れた木もありますが、多くは順調に育っています。一番大きな木で幹回りが30センチくらいになっています。植樹した当時の写真(上)と現在(下)の写真を見比べてみてください。右の写真は満開の桜で背後の景色が見えなくなるほどです。

第三回山桜植樹式(於:ハウステンボス)報告

Cimg2516 4月5日の9:時30分より、ハウステンボスの運河沿いのエリアで、きごさいの山桜植樹式が開催された。最初にハウステンボスの高木潔専務より「季語と歳時記の会の山桜の植樹が三年目を迎えることが出来てうれしく思う。花のテーマパークであるHTBは、季節ごとに魅力的な花を見ていただけるよう努力している。山桜も成長とともに花を咲かせつつある。花の園であるHTBで、これからもずっと山桜植樹が続くことを期待している」と挨拶。次に長谷川櫂季語歳代表が立ち「三年目は大きな記念樹と若木も植樹。また、「きごさい恋の俳句大賞」の企画が昨年からスタートし、大賞受賞作品の句碑を本日、二つ(第一回と第二回受賞作)立てた」ことを報告した。
 最後に昨年、亡くなられた俳人の小寺敬子さんのご遺族の希望で、記念樹としての山桜を寄贈、植樹のセレモニーが行われた。4,5メートルある立派な木に、「ぼくたちが愛した自由青葡萄 小寺敬子」のプレートが添えられ、遺族の方から感謝のことばが述べられた(西川遊歩記)

プラントハンター・シーボルトの旅(講演報告)

 シーボルトは、長崎、出島の商館医として1823年に来日。滞在の目的は、日蘭貿易の建て直しのために日本のさまざまなジャンルの情報収集を、国から命じられていた。日本では西洋医学を多くの門人を通じて教えて尊敬を集め、日本人妻(滝)を娶り、娘の(いね)は日本最初の女医となった。大振りの青いアジサイの学名に、妻の名に因んで「オタクサ」と名づけた。しかし、禁制品の持ち出しが発覚して「シーボルト事件」が発生・・・。という多くの人が持っているイメージとは別の角度から、シーボルト像をお話した。

 ヨーロッパで医学を学ぶ者は、同時に博物学、自然科学が必修。その過程で、シーボルトがもっとも興味を持ち、生涯熱中したのが植物学&植物であった。来日後、すぐに限られた行動半径の中で植物採集をして、薬草園や植物園を作る。植物収集を中心に、日本の民俗学的な多くの情報を、医学を教える門人たちのネットワークをつかって収集する熱意が凄い。

 彼が人生の最終目標としたものは、「植物学者として名声を得て、その先はヨーロッパの庭を変革する園芸植物の販売事業を起こし、事業家として大成功したい!」ということ。医学の日本での伝授は、シーボルトにとって情報収集人脈形成の手段であった。商館長とともに義務付けられていた江戸参府の旅に出るが、このとき多くの医師や学者たちがシーボルトと接触を試みる様子は熱狂的だ。日本を出島以外で見る絶好の機会で、シーボルトは江戸参府の紀行文も残している。参府に関して「阿蘭陀わたる」という春の季語もある。

 帰国後、植物学者の地位を確立した『日本植物誌』(フローラ・ヤポニカ)発刊の苦労やそこに選ばれた花や木についても触れた。ハウステンボスの澤田秀雄社長が講演会場に来られていたが、シーボルトが評価した、日本のアジサイ、ユリ、ツバキ・・・などのエピソードに興味を持たれたようだった。花の園であるHTBでは、アジサイ園は既に作庭してあり、この6月に初めてユリ250種のエリアをつくり展開するという。日本産の大型のユリは、シーボルトが移植に成功し、もっとも評判を取った花の一つであった。

句会の後に長谷川代表と対談形式でさらにシーボルトと植物と旅についてのトークを行った。講演、句会、代表のインタビューを、長崎テレビが取材した。(西川遊歩記)

「プラントハンターとしてのシーボルト」講演

4月5日(日)、ハウステンボスで第2回「きごさい講座+句会」を開催しました。まず講師の西川遊歩さん(きごさい副理事長、大岡信研究会会長)が「プラントハンターとしてのシーボルト」という題で講演、その後、句会となりました。

選者の選句、次のとおり。

◆西川遊歩選
ねぢ伏せて闘牛の角薔薇の株     櫂
高々と花火の揚がる桜かな      光枝
まみえずに春抱きしめて逝きし人   奈那子
おぼろ夜のわれ一介の異邦人     美津子
諸国より花に集へる句会かな     栄順
まぼろしの阿蘭陀行列花ふぶき    光枝
かなしきは蕊のくれなゐ花の雨    美津子
山桜乙女のごとき姿かな       栄順
神様がちよつとつまんでチューリップ 光枝
初蝶のすでに愁ひを湛へをり     弘美

*選者の一句
おもかげの桜一樹を句碑とせん      遊歩

◆長谷川櫂選
*特選
この山の花にまみるる箒かな     真知子
まぼろしの阿蘭陀行列花ふぶき    光枝
ことごとく塵となりたる桜かな    真知子
チューリップくらくら揺れて毀れけり 美津子
山桜乙女のごとき姿かな       栄順

*入選
けふ植ゑて天地自在や山桜      奈那子
おぼろ夜のわれ一介の異邦人     美津子
焼べられて白き炎や花の塵      真知子
まつ白の大島ざくらおもかげに    美津子

*選者の一句
ホテル・ヨーロッパこれより明易し  櫂

◆次回の第3回「きごさい講座+句会」は横浜市で開きます。ふるってご参加ください。
日 時:7月4日(土)13:00〜16:30
会 場:神奈川近代文学館 ホール(横浜市、港の見える丘公園)
〒231-0862 横浜市中区山手町110 TEL045-622-6666
みなとみらい線「元町・中華街駅」下車、6番出口から徒歩10分。https://www.kanabun.or.jp/0g20.html
講 座:家族で楽しむ俳句 ー こどもに俳句をどう教えるかー(講師=小山正見、日本学校俳句研究会代表)
句 会:当季雑詠5句(選者=小山正見、長谷川櫂)
参加費:きごさい正会員1000円、非会員2000円

ハウステンボスに俳句プレート

4月5日(日)、ハウステンボス(長崎県)で第3回目の山桜植樹会を開催しました。今年は山桜60本を植樹するとともに、「恋の俳句大賞」を受賞した2句の俳句プレートを設置しました。また一昨年他界された小寺敬子さんの記念樹(山桜1本)の植樹をしました。

ハウステンボスではすでに2回各100本の山桜を植樹しており、今回で合計361本になります。きごさいが2008年から国内外で植樹した山桜は今回を加えて合計653本になります。

「花仙の会」春の巻 報告 

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2月27日に表参道「東京ウイメンズプラザ」で開催した「花仙の会」春の巻は、39名の参加のもと約2時間の花と俳句のコラボレーションが展開されました。会場には第1の花と第1句を展示、スタートと同時に福島光加さんが第2の花をいけはじめました。その時間は約5分。その5分後には第2の花に付けた20数句が投句されました。投句を読み上げながら飛岡が選句、その句を清水今日子さんが墨書して展示。こうして花6作品、俳句6句が巻き上がりました。
投句された句や選ばれた句の展示方法、読み上げ方などの課題を改善して、ぜひ別な季節の「花仙の会」へとつなげていきたいと思います。 (飛岡光枝・写真提供 大塚哲也)
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【第1の花】 藪椿 連翹 しだれ柳の芽
(写真は第1の花(右奥)と、花をいける福島光加さん)

【第1の句】「奥山の月輪熊も覚めるころ」  光枝

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【第2の花】 裏白(ぜんまい) 菜の花
(写真は第2の花と、第2句の作者、栄順さん)

【第2の句】「しやぼん玉とんでどこまでいくのやら」  栄順

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【第3の花】 レッドウイロー オクラレルカ エケベリア
(写真は第3の花と、第3句の作者、稲さん)

【第3の句】「佐保姫や天上の舞むらさきに」  稲

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【第4の花】 黒目柳 ラナンキュラス なでしこ
(写真は第4の花と、第4句の作者、診子さん)

【第4の句】「ひなあられ紅より先につまみけり」  診子

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【第5の花】 ミモザアカシア 山吹 リューココリネ
(写真は第5の花と、第5句の作者、稲さん)

【第5の句】「にぎやかや巣箱のなかの鳥の声」  稲

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【第6の花】 河津桜 デルフィニウム トルコぎきょう
(写真は第6の花と、第6の句の作者、ゆきさん)

【第6の句】「庭を掃く箒の音も春惜しむ」  ゆき

 

ハウステンボスに俳句プレート

4月5日(日)、ハウステンボス(長崎県)で山桜60本の植樹会を行います。そのさい、恋の俳句大賞の作品2句の俳句プレートを設置します。また一昨年他界された小寺敬子さんのご遺族からご寄付いただいた山桜の記念植樹をします。

今回、植樹する山桜の内訳は次のとおりです。

樹高2.5m:10本
樹高1.0m:50本
樹高5.0m: 1本(小寺さんの記念樹)

ハウステンボスではすでに2回各100本の山桜を植樹しており、今回で合計361本になります。きごさいが2008年から国内外で植樹した山桜は今回を加えて合計653本になります。

恋の俳句大賞の作品は、

白玉や次の恋までひと休み    高角みつこ(第1回)
告白は直球勝負蝉時雨      佐藤日田路(第2回)

小寺さんの俳句は遺句集『夏の果』(青磁社)から、

ぼくたちが愛した自由青葡萄   小寺敬子

参加される方は午前9時30分に会場にお集りください。なお、午後には第2回「きごさい講座+句会」があります。詳細は次のとおりです。

◆第2回きごさい講座+句会
日 時:4月5日(日)13:00〜16:00
会 場:ハウステンボス(長崎県) 会場案内図のダウンロード
講 座:シーボルトと桜(講師=西川遊歩、大岡信研究会会長)13:00〜14:00
句 会:当季雑詠5句(選者=西川遊歩、長谷川櫂)14:00〜16:00
参加費:きごさい正会員1000円、非会員2000円
付 記:当日午前中(9:30〜10:00)、山桜の植樹会があります。こちらもご参加ください。植樹会場、句会場はあらためてお知らせします。

2月27日「花仙の会」

2月27日、いけ花と俳句の初のコラボレーション「花仙の会」を開きます。いけ花に俳句を付け、その句に花をいけ、花6作品、俳句6句の「花仙」を巻き上げます。カフェきごさいで「今月の花」「花」を担当の福島光加(草月流師範会理事)が花をいけ、客席の参加者が句を付けます。選句はカフェきごさい店長の飛岡光枝です。歌仙を面影にした新しい試みです。

【日時】2015年2月27日(金曜日)18時30分(開会・作句スタート)、18時50分(第一回投句締め切り)
【会場】東京ウィメンズプラザ、視聴覚教室(東京都渋谷区神宮前5-53-67、電話03・5467・1711、渋谷駅から徒歩12分、表参道駅から徒歩7分)
【会費】2000円
【お申し込み】福島 kokaf1107@i.softbank.jp、飛岡 hitotsubashi3230@docomo.ne.jp

草田男70句も例句に

中村草田男の70句(森永尚子選)をインターネット歳時記「きごさい」の例句に加えます。70句は「デジタル句集」の欄でごらんください。