ハウステンボスにて「薔薇の詩碑」21本を設置と「恋の俳句大賞」表彰式を実施

baranoibento5月10日、長崎県佐世保市のハウステンボス(以下HTB)のアートガーデンで、季語と歳時記の会(以下、季語歳)が21の「薔薇の詩碑」を設置するセレモニーが行われた。過去3年、HTB内に山桜の植樹を行ってきたが、新たな企画としてばら祭り開催中のアートガーデンに、古今東西の「薔薇の詩歌」を選び、詩碑を設置することを季語歳からHTBに提案して、実現した。
薔薇の多くの種類を集めて大人気のHTBの薔薇の園に、薔薇の詩碑を立てる。うつくしい薔薇を鑑賞しながら、薔薇の詩歌を読んで、さらに深く薔薇の花を感じる!という試みである。
午前10時より、セレモニーは開始された。前例のない企画にもかかわらず、いつもより、メディアの取材者の数が多い。ひと月前の熊本地震の影響が心配される九州の観光の活性化に微力ながら力になれることを願う。長谷川櫂代表が、季語歳の季節文化の発信と薔薇の詩碑の意義について語り、HTBの高木潔専務が、詩歌と薔薇の相乗効果で薔薇園の価値が高まる、とお礼の挨拶をされた。さらに、朝長緑化建設の山下武夫氏が「私は文学の素養はないが、いただいた詩碑のリストを読み込んで、それぞれの詩碑の最もふさわしい場所を探して、設置する努力をした」とスピーチをして、拍手をあびた。
次にHTB歌劇団の椿れいらさんが、公演中の王女の衣装で登場。よく通る声で、感情豊かに薔薇の詩歌を次々に朗読して、会場を盛り上げた。「薔薇の詩歌を声に出して読むと、さらに薔薇のイメージが広がります」と長谷川代表が、コメント。白秋の詩碑を、季語歳代表とHTB専務が設置する儀式を行い、フラッシュを浴びてセレモニーは終了した。
 引き続き、季語歳「恋の俳句大賞」の選者の趙英順さんが舞台に立ち、恋の俳句大賞の目的と選考について語った後、第四回の大賞受賞者の篠原隆子さんに、表彰状を授与した。第三回、第四回の大賞句のプレートは前年に引き続き園内に建てられた。

第三回大賞 初恋の真つ只中や扇風機   森 篤史
第四回大賞 君を知りきのふの恋を卒業す 篠原隆子

HTBの見学ツアーと薔薇の句会
HTBのスタッフの方が、薔薇の園をはじめとして、園内を効率よく案内をしてくださった。宮殿の美術館では、ボタニカル・アートの展示が行われていて、シーボルトの『日本植物誌』(フローラ・ヤポニカ)の本物やマリー・アントワネットやジョセフィーヌに仕えた薔薇の画家・ルドーウテの作品、さらに「フローラの神殿」などの有名作品多数、ナポレオンのエジプト遠征にも、プラントハンターが同行し、前述のルドウ―テなどが同行していたこともその展示で知った。
宿泊は話題のロボットホテル「変なホテル」、地産地消の健康レストラン「AURA」、光の滝など、HTBのこの一年間に進化した施設を視察、体験した。
午後1時からは、窓から薔薇園を一望できる部屋で、薔薇の句会を開催。地元長崎と福岡から参加された方々も加わり、五句出し五句選を二座行った。(報告:西川遊歩)

薔薇の句会  長谷川櫂選

【一座目】
特選
風に触れ雨に触れては薔薇錆びる    栄順
大輪の観覧車回る薔薇の空       遊歩
蔓ばらの花咲き上れ黒き雲       光枝

入選
雨粒の琳琅として薔薇の空       隆子
時祷書に咲くや黄金の薔薇の花     隆子
万の薔薇咲き廻りゆく地球かな     真知子
ほのぼのと汀女の句碑や薔薇の中    遊歩
一の字に薔薇を咥へて踊り出し     隆子
なつかしき人となりたる桜かな     栄順
いにしへの薔薇と呼ばれて香り立つ   隆子
薔薇の雨に冷えてやホットチョコレート 光枝
カラフルな雨傘の列薔薇の径      遊歩

【二座目】
特選
この夜の薔薇の奈落に眠りけり     光枝

入選
恵那峡の鮎に始まる旅となり      弘美
薔薇の雨薔薇の肥やしの積み置かれ   遊歩
トラックの荷台にあふれ薔薇の花    光枝
一輪の薔薇滴りて詩となりき      栄順

ハウステンボスで《薔薇のイベント》を開催します

5月10日(火)、長崎県のハウステンボスにおいて薔薇のイベントを実施致します。季語と歳時記の会が選んだ薔薇の詩碑21本と恋の俳句大賞作品2句のプレートを設置。同日、長谷川櫂代表の選による「薔薇の句会」を行います。句会参加の方は時間までに会場へお集まりください。

【恋の俳句大賞作品】
初恋の真つ只中や扇風機     森 篤史(第3回)
君を知りきのふの恋を卒業す   篠原隆子(第4回)

5月10日(火)
10:00-10:30 薔薇の詩碑&恋の俳句大賞作品プレート設置セレモニー
13:00-15:00 薔薇の句会

【会場】ハウステンボス内「タワーシティ」3階、第6会議室(ドムトールン下)
(塔の3Fへエスカレーターで上がる)
【出句】第一座 5句出句 第二座 3句出句 (予定)
・句会費は無料ですが、ハウステンボスの入場券は各自お支払いください。

「プラントハンターの旅」 きごさい講座+句会 報告

4月17日(日) 神奈川近代文学館で「第6回きごさい講座+句会」が開かれました。
講座のテーマは「プラントハンターの旅」、講師は西川遊歩さん(トラベルジャーナリスト、大岡信研究会代表)。
西川遊歩さんは海外ガイドブック「地球の歩き方」の創刊メンバーのおひとりで、旅の達人。大学4年の時に横浜大桟橋からナホトカ号でヨーロッパへ旅立ったのが冒険旅行の始まりとか。現代のキャプテン・クックともいうべき西川さんの熱のこもったお話を聞きました。

<講座レポート>
〇プラントハンターとは?
プラントハンターとは有用な植物を海外で見つけ出し、移入する人とのことで、「王立キューガーデン」抜きには語れません。イギリスの「王立キューガーデン」は、他国に先駆けて18世紀より、プラントハンターを世界に送り出していました。そこにはヨーロッパにおける園芸への情熱があり、その根底には薬や食物としての未知の植物へのあこがれがありました。そしてそれを成功させたのは各時代のプラントハンターたちの魅力的な人柄だったのです。

〇ジョセフ・バンクスと英国王立キューガーデン
バンクス(1743-1820)は、王立キューガーデンの運営責任者&ロイヤル・アカデミーの会長であり、莫大な遺産を相続した資産家でした。動植物学への貢献が大きく、大英帝国の威信と拡大を常に意識して行動していました。バンクスはキャプテン・クックほど有名ではありませんがどこか惹かれるところのある人物です。

〇キャプテン・クック(1728-1779)の探検大航海
クックは51年の生涯に3回の探検航海を行いました。バンクスはこのうち第一回航海に同行し、オセアニアやタヒチなどの植物探索の成果は今も大英博物館に残っています。第一回航海で無事帰国できたのは94人中41人と過酷な航海でありながら、その後、第二回、第三回航海と続けます。西川さんからはこの時代の過酷な航海を成功させたクックのマネージャーとしての資質についても言及があり興味をひかれました。半分以上生きて帰れない航海と知りながら集まる探検家とそれを束ねるクック。そこにどんな物語があったのかは西川さんの別の機会のご講演を期待します。クック船長は1779年この航海の途中、ハワイ島で現地人によって撲殺されてしまいます。

〇商館医シーボルトは、プラントハンターだった
シーボルト(1796-1866)の日本滞在は1824-1829年(第一回)と1863-1866(第二回)です。シーボルトは来日前医学を学び、医学部のカリキュラムの自然科学、地理学、民俗学にも強い関心を示しています。医者も植物について学ぶことが必須だったのです。国家からシーボルトに与えられた使命は出島での日蘭貿易をさらに発展させるための日本に関する情報収集でした。出島でスタートしたシーボルトの講義は鳴滝塾開塾を皮切りに医学と治療、弟子の養成に力を注ぎプランタハンター成功の鍵となる人的ネットワークが構築されていくことになります。ここまで聞くとやはりシーボルトのマネージメント能力の高さを思います。行動を制限されていたシーボルトはネットワークが鍵となることを見越して着々とその準備をしていたのです。弟子の美馬順三らには動植物のコレクション収集、民族学関係のコレクション収集等の調査をさせ、調査結果をオランダ語の論文として提出させています。

〇江戸参府への参加(1826年2月15日―7月7日)
シーボルトの飽くなき探究心は長崎を飛び出し、江戸参府にも参加しています(1826年2月15日―7月7日)。江戸参府はこの時代4年に1度行われていました。長崎以外の日本を見る絶好のチャンスであり、長崎―江戸間の片道に約2ヶ月かけ門人の協力を得て情報収集および植物採集を行いました。

阿蘭陀も花に来にけり馬に鞍 芭蕉
「阿蘭陀渡る(キャプテン渡る)」がこのような歴史背景をもとに春の季語であるとの説明があり、この後の句会ではこの季語を使った句が多く出句されました。(三玉一郎 記)

<句会報告  選者=西川遊歩、長谷川櫂>
◆ 西川遊歩 選
特選
富士白く阿蘭陀わたる日なりけり   長谷川櫂
おたくさは紫陽花のこと金平糖  大平佳余子
行く春や阿蘭陀行列ゆらゆらと  葛西美津子
入選
惜春の末広がりの出島かな  大平佳余子
阿蘭陀の真白き富士の裾通る  長谷川櫂
花白き阿蘭陀渡りの苺かな  大平佳余子
桜菓子ほろと崩れてふぶきけり  鈴木伊豆山
阿蘭陀も茶摘の唄の中とほる  長谷川櫂
象の花子阿蘭陀渉る夢のなか  飛岡光枝
春の地震我ら地表の居候  北島正和

◆ 長谷川櫂 選
特選
薔薇積んで船は嵐の只中へ  飛岡光枝
茶屋船のるそんあんなん柏餅  鈴木伊豆山
明易の波音大航海の夢  葛西美津子
入選
帆を上げて阿蘭陀わたる瀬戸は春  西川遊歩
花白き阿蘭陀渡りの苺かな  大平佳余子
おたくさは紫陽花のこと金平糖  大平佳余子

東京江東区で山桜植樹記念祭が行われました

CIMG2643CIMG2653 日本のあちらこちらで桜開花の声が聞こえる3月27日、江東区長、江東区芭蕉記念館館長列席のもと、山桜植樹記念祭がとり行われました。江東区役所の正面の人通りが多い絶好の場所に山桜三本を植樹、芭蕉の句「さまざまのこと思ひ出す櫻哉」のプレートが設置されました。桜の前には祭壇が設けられ深川の富岡八幡宮宮司さんによりうやうやしく祝詞が唱えられました。今回の植樹会の実行委員長であり、長年江東区を中心に学校俳句教育に力を注いできた小山正見「季語と歳時記の会」副代表により「芭蕉ゆかりの地、俳句の町江東区に芭蕉が愛でた山桜を植樹することはたいへん意味があること」と挨拶がありました。
 記念イベントでは新作狂言「転生」が演じられ、長谷川櫂代表による「芭蕉と江東区」と題した講演が行われました。「芭蕉が心の世界を詠んだ「古池」の句が生まれたのは江東区(深川)、芭蕉が江東区に住まなければ、今我々が知っている芭蕉は誕生しなかった」。
 植樹した若木は来年にも花を付ける可能性があるとのこと。三本並んで咲いている山桜が目に浮かびます。(報告:飛岡光枝)

「歳時記学」第8号が完成しました

saijikigaku08今号では「宇宙性俳句」を特集しました。蛇笏賞俳人で「虫の夜の星空に浮く地球かな」などの代表句を持つ、哲学者・浄土真宗僧侶でもある大峯あきらさんと、代表句「水の地球すこしはなれて春の月」を収めた句集『静かな水』で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞した俳人の正木ゆう子さんに、俳句の宇宙性とは何かについて論じていただきました。また編集部では江戸から現代までの俳諧・俳句の中から「宇宙性百句」を選び、俳句の宇宙性について論じ合い、「誌上座談会」として載せました。どうぞご覧ください。
 購読を希望される方は、右サイドの「きごさいショップ」からお申し込みください。価格は1500円(税込み、送料なし)。(藤)

4月の「きごさい講座+」はシーボルトがテーマ !

第6回きごさい講座+句会
日 時: 2016年4月17日(日)13:30~16:30(13:10開場)
13:30~14:30 講座 
14:45     投句締切(当季雑詠5句)
14:45~16:30 句会

会 場: 神奈川近代文学館(港の見える丘公園) 中会議室
〒231-0862 横浜市中区山手町110 TEL045-622-6666
みなとみらい線「元町・中華街駅」下車、6番出口から徒歩10分
http://www.kanabun.or.jp/guidance/access/

演 題 :  シーボルトと日本の植物に魅せられた人たち ― プラントハンターの旅 ―
 出島の商館付医として長崎に着任したシーボルトは、鳴滝塾を開き、医師として多くの優れた弟子を育てました。しかし、シーボルトの日本滞在における仕事で、熱心に力を注いだのは、日本の植物収集(プラントハンティング)でした。最も有名なシーボルト縁の花は、妻のお滝の名が残るアジサイですが、他にも多くの植物を採集、図鑑まで発刊しています。彼の活動のすべてが、当時のヨーロッパへの日本紹介に大きな貢献をしました。シーボルトのドラマティックな旅を紹介する共に、その後、日本にやってきた各国のプラントハンターたちの冒険の旅についても触れたいと思います。人と花と旅についての興味深いトークの一時間です。
阿蘭陀も花に来にけり鞍に花 芭蕉
芭蕉の揚句もキーワードとして登場します。講座後の句会の題材に頭をめぐらしながら、お聞きください。

講 師:  西川遊歩(にしかわゆうほ)
海外ガイドブック『地球の歩き方』の創刊メンバーのひとり。編集長、代表を経て、現在は、トラベル・ジャーナリスト。海外旅行市場の動向やデスティネーション開発に関心をもつ。「季語と歳時記の会」副代表、大岡信研究会会長(西川敏晴名)、トラベル懇話会会員、各国観光局のアドバイザーなど。
*ちょっと宣伝=岩波書店が、戦後70年の記念出版として『ひとびとの精神史』(全9巻)を発刊中。このシリーズは、市井の人々が暮らしを通じて約100人の有名、無名の人物を通じて描く戦後の歩み。2月下旬に発売された「第7巻 終焉する昭和・1980年代」に、国際化とナショナリズムの章に宮崎駿氏と並んで「地球の歩き方創刊メンバー」が選ばれ、日本型海外旅行の精神をテーマに論評されています。

句 会:  当季雑詠5句 (選者=西川遊歩、長谷川櫂)

参加費: きごさい正会員1,000円、非会員2,000円
できれば、電話、ファクシミリ、またはきごさいホームページの申し込み欄からお申し込みください。もちろん申し込みなしでの当日参加もできます。きごさい事務局  TEL&FAX 0256-64-8333  

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次回の予定  第7回きごさい講座+句会
日 時: 7月3日(日)13:30~16:30(13:10開場)
会 場: 神奈川近代文学館 中会議室
講 座: 家族で楽しむ俳句 ~七つの扉~ (講師=山本新、日本学校俳句研究会幹事長)
句 会: 当季雑詠5句(選者=山本新、長谷川櫂)

山桜100万本植樹計画、江東区で

「山桜植樹記念祭」

~芭蕉の愛でた桜は山桜だった!~

開催のお知らせ

芭蕉ゆかりの地、深川を有する東京都江東区で山桜の植樹式がとり行われます。記念イベントとして山桜100万本植樹計画を進めている「季語と歳時記の会(きごさい)」長谷川櫂代表の講演会が開かれます。東京の桜の満開が予想される頃、ぜひご参加ください。

【日時・場所】平成28年3月27日(日曜日)   〇入場無料〇

*13時30分~ 植樹式(江東区役所前)

*14時30分~ 記念イベント(江東区文化センター)

・狂言「転生」 弘子/真船道朗

・講演「芭蕉と江東区」 長谷川櫂

第5回きごさい全国小中学生俳句大会表彰式が開催されました

Dsc03243 「第5回きごさい全国小中学生俳句大会」の表彰式が、2月28日に神奈川県立近代文学館のホールにて開催されました。今年から、日本学校俳句研究会との共同開催となり、新たに学校の先生のチームが選ぶ特別賞も新設され、投句数も昨年の3倍に増えました。
大会は、小山正見大会実行委員長の挨拶からスタート。「ここにいる選に入ったみなさんは、応募者の100人に1人という確率ですから、そのことだけでも凄いこと」という言葉に大きくうなずく父兄や受賞者の姿が印象的でした。
表彰式は、長谷川櫂・季語と歳時記の会代表から、ひとりひとりに受賞句の書かれた表彰状が授与されました。その後、高田正子(俳人・季語歳理事)、小山正見(季語歳副代表、日本俳句研究会会長)、長谷川櫂の選者3人からそれぞれが選んだ受賞句の中から、会場に来ている人を中心に一句一句の丁寧な講評が行われ、また、特別賞については、日本学校研究会事務局長の山本新が代表して、それぞれの句の見どころを語りました。会場全員が熱心に耳を傾ける充実の時間でした。
最後に、俳句をメロディーに乗せて歌う元教員のバント「じんましんず」が、舞台に登場。7句分、7曲を事前に作曲し、ギターの伴奏と共に、楽しく、愉快に、しみじみと、俳句ソングを歌い盛り上げ、満員の会場から拍手喝采!受賞者全員がステージに上がり、記念撮影を行い、表彰式は無事終了しました。
今年は、研究会の学校の先生が数多く運営のお手伝いに来ていただいたので、受賞者と両親と先生方の微笑ましい交流風景が見られました。また、付き添いで来られたお母さんのひとりが帰り際に「娘の句についての(選者の方から)直接、お話をしていただいて感激しました」と笑顔で語られていました。
表彰式終了後、運営に関わったメンバーが集まり、来年以降の方向性について、話し合いました。季語歳と日本学校俳句研究会の大会共同開催を機会に、より教育現場に近いところから俳句教育に貢献していくことや、俳句大会参加校については、さらに全国の学校からの投句が広がるよう活動を進めていくことなどが、確認されました。(報告:西川遊歩)

【大賞】    
世界地図の真ん中に置く金魚鉢  中1  藤井和真
      
【小山正見選】    
特選  秋の雲一〇〇一体の喜怒哀楽  中3  加藤圭悟
特選  こたつから目だけ出す僕さがす母  小6  青谷総一郎
特選  秋彼岸先祖と話す糸電話  小3  川村允悠
特選  たけのこや天を貫く志  中1  藤田光基
特選  おねえちゃんさんまがきらいわたしすき  小2  竹田もあな

入選  とまとはねなつのたいよういただきます  小1  柏伊織
入選  ピストルがなったしゅんかん運動会  小5  國澤翔太
入選  はなもさくきょうからぼくも二年生  小2  脇田兼吾
入選  バタ足のしぶきが空の星になる  小3  中田深月
入選  ひまわりのたねがとれたらしんがっき  小3  角早耶香
入選  運動会ゴールテープをきりにゆく  小5  舩越華子
入選  鹿がいる催眠術をかけてみる  中3  滝澤咲紀
入選  おにがしまふっかつしちゃって神の旅  小3  亀井円太郎
入選  秋の恋甘くて苦い宇治抹茶  中3  湖城萌
入選  ぽっくりのすずがきこえる七五三  小1  福田安奈
入選  妹の笑顔と夏のオムライス  小5  武田叶愛
入選  白シャツに落ちない汚れ原爆忌  中3  中村広樹
入選  アイドルになりたいわたしのながれ星  小2  玉いあおい
入選  冬の朝庭一面の霜柱  中1  井上世翔
入選  組体操協力した空五月晴れ  小6  御厨沙良
      
佳作  赤トンボ伏見稲荷に化けてみる  中3  久野莉奈
佳作  ねこじゃらし遊び心をわしづかみ  小6  阿部朱里
佳作  阿修羅像眉間のしわは秋思かな  中3  塙拓未
佳作  風おどる夏のリズムと鼓笛隊  小6  児玉拓也
佳作  秋彼岸ノートにぎっしり二次関数  中3  遠藤綾
佳作  秋の風最終バトンは空高く  中2  髙橋歩
佳作  コスモスがゆれてピンクの海になる  中1  鈴木小梅
佳作  いってきますドア開け桜のカーペット  小6  小早川莉奈
佳作  小春日や幸せプリーズひとつまみ  小6  小杉美緒
佳作  かんらんしゃまどのわくから冬のにじ  小3  嘉門美羽
佳作  神無月悩みの数だけ窓明り  中1  滝下真央
佳作  たんぽぽの右肩上がりのわたの数  小6  奥村素晴
佳作  前まわりにんじゃになって秋の風  小3  宮澤結名
佳作  サングラスやさしい人もこわい顔  小5  長澤胡春
佳作  ふゆのよるわるい子どもは出ておいき  小2  長谷川もか
佳作  こうていのないしょばなしや草の花  小2  水野結雅
佳作  どんぐりは今日もどこかでせいくらべ  中3  加藤悠海
佳作  青い空指にとんぼの飛行場  小4  齊藤琴子
佳作  ナイターで監督きどりの父の指  中3  加藤鈴之助
佳作  水切りの石てんてんと子どもの日  小6  中村一帆
      
      
【高田正子選】    
特選  太陽がかくれられない夏の空  中3  布居光
特選  息白しみんなの歌がひびく時  小4  虎谷和奏
特選  桜の木六年間を知っている  小5  上木貫太郎
特選  放課後はほこりの匂い冬が来る  中1  藤井和真
特選  セミのからへやの柱につけておく  小6  田中孝太朗

入選  清水のおみやげ売り場の新茶かな  中3  末吉彩奈
入選  ハードル走前足ピンと秋の空  小3  浦野友花
入選  あきの風このはのようにさむくなる  小3  石黒凉大
入選  秋雨はさびしいようとふってくる  小4  深井亜沙美
入選  冬の夜星の雫が輝やいて  中3  溝口正明
入選  息白しみんなで汽車になっている  小4  進藤彩花
入選  賞品の箱の大きいのうりょうさい  小4  岩城勇汰
入選  消防士くんれん開始冬の朝  小3  吉田大輝
入選  運動会レジャーシートの花畑  小6  町田優希
入選  あさがおがさくから今朝は早おきだ  小2  高谷承太郎
入選  花の種ふくろの中からはしゃいでる  小4  黒川雅弘
入選  さきすぎて学校の花あふれだす  小5  次田芽依
入選  校庭のはしっこにあるいちょうちる  小3  西広千華
入選  冬の朝楽しい話白くなる。  小4  伊藤大輝
入選  秋風がどんどん寒くなっていく  小6  佐藤秀伍

佳作  教科書が上から下になる冬隣  小5  鈴木和惟
佳作  夏が来るパレットいっぱい青色だ  中3  沖田玲菜
佳作  あげはちょう王者のようにひるがえる  中1  村松祐佳
佳作  こおろぎがみんなの心をあらいだす  小6  横川健勝
佳作  お父さんコーヒーのんで冬の朝  小3  三井優佳
佳作  ひまわりが空に向かえば夏がくる  中3  東山清流
佳作  ぼくだけに風をおくって扇風機  小6  森井朝都
佳作  泣いている 雨降りの日の 雪だるま   小5  角田ルーシー花怜
佳作  海の上いつもの空より星光る  小5  今井智章
佳作  いねの花小さく白くかがやくよ  小3  有村暖
佳作  マラカスでふぶきみたいな音だした  小4  松本貢輝
佳作  らいねんはてんぐをやりたいあきまつり  小1  寺前空
佳作  遠泳の兄へ手をふるすな遊び  小3  大指晴智
佳作  のんびりと私を抜かす赤とんぼ  中2  片岡彩音
佳作  クリスマス僕の心の鈴が鳴る  中2  トカチョフヤン
佳作  約束の友達来ないいわし雲  小4  竹元直大朗
佳作  かんらんしゃ後ろにかかる冬のにじ  小3  中原麟
佳作  上ばきがだんだん小さく秋きたる  小3  鈴木陽南子
佳作  あきらららたしざんできる一ねんせい  小1  まる田ふたば
佳作  まっくらな5時30分冬の空  小3  山本莉子
      
【長谷川櫂選】
特選  ピストルがなったしゅんかん運動会  小5  國澤翔太
特選  かんらんしゃ後ろにかかる冬のにじ  小3  中原麟
特選  青い海空といっしょにうごく秋  小6  西村春輝
特選  世界地図の真ん中に置く金魚鉢  中1  藤井和真
特選  白い息冬からの手紙とどいたよ  小5  箕田誠一郎

入選  宿題があと1ページ夏休み  小4  上岡ある
入選  みあげたら歩きたくなる秋の空  小3  末野美菜
入選  受験生たった一度の長い夏  中3  松橋里奈
入選  薬師寺のお坊さんこそ秋の雲  中3  赤澤菜月
入選  おもいとおもう二学きのランドセル  小2  山下颯汰
入選  秋風に乗り舞い踊る音符かな  中1  小松崎葵
入選  せんぷうき宿題の紙ふき飛ばす  小6  井上慈音
入選  梅の実がまだ緑色月曜日  小6  髙山萌
入選  秋の雲その一ひらを守りたい  中3  石引優介
入選  わかしてもすぐに無くなる麦茶かな  小4  藤井生
入選  運動会1人の勇気大切に  小4  すどう心
入選  リスを見た戦場ケ原秋の道  小6  大髙雪乃
入選  夏が来る全力部活水の中  中3  瓜生田航平
入選  ものほしざおにあめつぶひかるあきのかぜ  小1  若狭芙羽
入選  いわし雲フトンがわりに一休み  小5  豊武尚浩

佳作  空を見てふとでたひと言秋が来た  中3  大森良萌
佳作  風鈴の音で終わりを悟る夏  中3  野田美咲
佳作  とうめいなみずいろみどり冬の水  小3  山本莉子
佳作  雨上がり入道ぐもがわらってる  小2  まつ下そう太ろう
佳作  首をふるおふろやさんのせんぷうき  小3  橋本亜海
佳作  長すぎて食べきれないよ千とせあめ  小3  笹﨑心月
佳作  小春日やひこうきぐもの月曜日  小3  村松奏哉
佳作  渡り鳥一羽遅れてとんで行く  中1  桒田諒哉
佳作  日に焼けた私とノート夏休み  小4  城石礼奈
佳作  そら豆は空の色とはちがう色  小3  とみ田みずき
佳作  ぼくの犬散歩大好き天高し  小5  山田倫大朗
佳作  風ふいてどこまでもいくシャボン玉  中1  鈴木愛彩
佳作  向日葵が笑った日から夏が来る  中3  西垣萌子
佳作  入道雲野球ボールを飲みこんだ  小4  野口周磨
佳作  ねむれないベットがゆれる秋の船  小4  長濱丈
佳作  山眠る大きな声で起こしたい  中1  楊美雅
佳作  すいそうにタニシぐんだんひそんでる  小5  水野太洋
佳作  オオタカが黒いマントをひるがえす  小5  大谷淨見
佳作  あみ戸からとつぜん大きなせみの声  小6  西川知央
佳作  麦藁帽夏の相棒あの日から  中3  西川沙耶
      

【日本学校俳句研究会が選ぶ三十句】    
特別賞  木っきんはやさしくひびく粉雪さ  小4  佐々木葵
特別賞  自転車のギア最大にして秋のくれ  小5  池澤慶悟
特別賞  秋の暮西日できらり管楽器  中3  伊藤綾香
特別賞  日焼けして子じかみたいなうす茶色  小5  小川瑠夏
特別賞  放課後はほこりの匂い冬が来る  中1  藤井和真
特別賞  がんばって!!家族で見守るせみの羽化  小4  笠井咲希
特別賞  寒風よ私のやる気は置いてって  中3  小俣菜摘
特別賞  大量のみかんの箱が祖母の愛  中1  佐々木泉実
特別賞  ちらかった部屋にひっそり秋の風  小4  宮澤絢音
特別賞  あきらららたしざんできる一ねんせい  小1  まる田ふたば
特別賞  一年のスタートにたつチューリップ  小6  福島彩夏
特別賞  しょくたくにつくしをかざるおかあさん  小2  國谷喜一
特別賞  セミの声ぼくの目覚ましぼくの朝  小6  川倉治樹
特別賞  冬の星静かに動くかんらん車  小4  松田美優莉
特別賞  秋の雨かさからはみ出るランドセル  小4  中山優凛
特別賞  七五三しゃしんをとる気になりました  小1  石井良拓
特別賞  鈴虫の音色吸い込む六等星  中3  山上優夏
特別賞  秋の空この手でつかむのぼりぼう  小3  伊藤春輝
特別賞  梅の実がまだ緑色月曜日  小6  髙山萌
特別賞  キャンバスにはみだす程の鰯雲  中3  岡野彩香
特別賞  背が伸びたあの子に会える夏休み  中3  坂本奈菜
特別賞  ペダルこぐ冬の勢い振りきって  中1  藤井和真
特別賞  秋の雲不機嫌になる仁王像  中3  下中修斗
特別賞  時間がねとけていってねもう秋だ  小3  成川愛花
特別賞  ビー玉に逆さに映す初夏の風  小6  細川花鈴
特別賞  夏休み最後の文字はていねいに  小5  佐藤桃香
特別賞  世界地図の真ん中に置く金魚鉢  中1  藤井和真
特別賞  コスモスや乙女心はバスの中  中3  岡野莉奈
特別賞  居間にいる祖母から香るみかんかな  中3  松崎仁美
特別賞  とんぼはねゆうびん局のおつかいだ  小4  舟山莉咲

第4回恋の俳句大賞は篠原隆子さん

第4回恋の俳句大賞は篠原隆子さんの句に決定いたしました。大賞作品はこれまでどおりハウステンボス(長崎県)の園内にプレートにして展示します。投句総数は489句。前回の倍以上の応募がありました。第5回の応募締め切りは7月31日です。

【大賞】
君を知りきのふの恋を卒業す      篠原隆子

長谷川櫂 選
【総評】
人類は誕生以来、恋をしてきた。その時間の重みを忘れさせるような新鮮な恋の句を選びました。

【特選】
父となる君にも愛のチョコレート    斉藤真知子

結婚し、やがて子どもが生まれる二人。いつまでも互いに出会ったときのような恋心を抱いている。

君を知りきのふの恋を卒業す      篠原隆子

前の恋を忘れられずにいたのだろう。それが君を一目見たとたん。

セーターの編み目で恋が笑ってる    小島寿々

セーターを頭からかぶって恋人が笑っているのか。それともセーターが笑っているのか。思いをこめてセーターを編んでいるのか。

【入選】
失恋を振ってやったと夏の雲      高橋良邦
出初式私の彼は今梯子         山縣敏夫
霜柱ぎゅうっと踏んで忘れよう     小島寿々
恋なのか失恋なのか冬の蝶       葛岡昭男
熱燗や恋人までの射程距離       浅木ノヱ
墓場まで持ってゆく恋いわし雲     鈴木歌織
恋は今静かな暮らし水仙花       夏井通江
告白の勇気をポインセチアより     織田亮太朗
風花や忘れたわけじゃないのです    小島寿々
手の中に君の手のあり春を待つ     影山武司

趙栄順 選
【総評】
今回も様々な恋模様をみせていただいた。大賞の句「君を知りきのふの恋を卒業す」には爽やかさと共に深々とした余韻がある。

【特選】
恋をする君が着てみな花衣       篠原隆子

恋人への手ばなしの讃歌、若さが眩しい。

恋は今静かな暮らし水仙花       夏井通江

恋の季節を遠くした女人か、水仙花の静謐。

恋失せて磯の海鼠となりゐたり     川辺酸模

失恋した男か、海鼠の哀愁と滑稽。

【入選】
告白のあとは朧のふたりかな      三玉一郎
天の川君の処へ泳ぎ切る        山縣敏夫
バレンタインデーまさかの恋が始まりぬ 篠原隆子
吾もまた氷る覚悟の逢瀬かな      三玉一郎
君を知りきのふの恋を卒業す      篠原隆子
蓬莱やいよよこれから共白髪      木下洋子
マフラーと真っ赤な頬と白い息     稲井千紗
秋晴れの今日はあなたをひとりじめ   水野真由美
紫陽花の色にあふるる恋心       吉川弘子
晩婚や秋果大事に育てゆく       山本桃潤

「梅の菓子の魅力」きごさい講座報告 

1月17日(日) 神奈川近代文学館で「第5回きごさい講座+句会」を開きました。
講座のテーマは「梅の菓子の魅力」、講師は中山圭子氏(虎屋取締役 虎屋文庫専門職)。

今回の講座は和菓子研究の第一人者でもある中山圭子さんが講師。テーマの和菓子が季節を愛でる歳時記そのものでもあることから、俳句を詠む人たちにとって極めて興味深い内容だった。
まず、和菓子の歴史からスタート。和菓子は「食べる芸術」と言われているが、起源をたどれば、木の実や果物、餅、団子になる。 
日本の菓子に影響を与えた外来の食物として
① 遣唐使らが伝えた「唐菓子」
② 中国へ留学した僧がもたらした「点心」。例えば、羊羹は羊の肉を素材にした食物であったが、小豆を使い羊肉の汁物に見立てた精進料理に変化した。
③ 金平糖、カステラ、鶏卵そうめん、ぼうろなど宣教師らがもたらした「南蛮菓子」
砂糖はかつて、貴重品だったので、甘い菓子ばかりではなかった。茶の湯の流行が和菓子発展の跡押しをする。

和菓子は江戸時代に大成
和菓子文化は、江戸時代に砂糖が本格的に流通してから、菓子屋が商売として成り立つようになり、洗練されたデザインと味の上菓子が考案された。都である京都で発展し、公家、大名をはじめ町人階級にも普及、贈物にも多用された。
中山さんが次々と映像で紹介する、江戸時代の菓子の雅な意匠の絵図帳が面白く、和菓子の奥深さを知る。当時から、視覚、味、触感、匂い、聴覚・・・五感で味合う工夫が随所にされていることに感嘆した。
デザインのモチーフとしては①植物(桜、梅、菊、楓、つつじ・・・)②動物(鶴、亀、千鳥、雁、鮎、鶯)③自然現象(霧、雲、雪、雨)④風景⑤生活用品(扇、巾着、短冊)などが使われ、これらは、源氏物語や古今集などの古典文学のシーンと結び付けられて、創作されることも少なくなかったという。

そして、梅の和菓子についてのお話
A)春を告げる、百花の魁としての梅=寒紅梅、霜紅梅 オリジナルなデザインの注文受託も盛んだった。
B)馥郁たる香り=江戸時代は夜の梅を梅林に出かけ楽しむ風習があった。
C)姿、形の美しさ=光琳梅が理想 
D)吉祥=めでたさの花としての梅、松竹梅 
E)君子のイメージ&学問との結びつき=菅原道真の連想など。
梅と梅の菓子をテーマに、和歌が引用され、梅の意匠絵図が映し出され、梅にまつわる様々なエピソードが語られた。和菓子の色彩感覚はかさねの色に通じる美意識がある、焼き印ひとつでも独自の作品となる、季節を先どりする、見立て、古典を下敷きにする発想…干菓子のための桜の木で作った木型も実際に見せていただく。和菓子は、銘も色もデザインも味も…長い歴史と季節感と物語をまとって引き継がれていることや、また新作への果敢な挑戦も行われていることも教えられた。
レクチャーの後の句会では、梅の菓子の句が続出、選者にもなられた中山さんは、「たくさん和菓子の句が出て、ほんとうにうれしいです。この場でみなさんが、すぐに俳句にしてしまうことに驚きました。お菓子関連句は全部書き写しました」と笑顔で感想を述べられ、大きな拍手を浴びた。       (西川遊歩記)

句会報告: 選者:中山圭子、長谷川櫂
◆中山圭子 選
*特選
糸結びひとつで凧の上機嫌  西川遊歩
一睡の夢のかたちや桜餅  趙栄順
点心といふ言の葉のあたたかな  長谷川櫂
星屑の降りて薄氷結びけり  鈴木伊豆山
この国の梅を讃へてお菓子かな  上田雅子
一棹の羊羹重く春着かな  澤田美那子
ふくよかに黒豆蜜に鎮もりて  久根下豊子
*入選
雛あられ空から降つて来しごとく  趙栄順
夜の梅味はふほどに背すじ伸び  むらたともみ
羊羹の黒光りして日向ぼこ  佐川あけみ

◆長谷川櫂 選
*特選
一睡の夢のかたちや桜餅  趙栄順
沖合の春を知らせて汽笛かな  北島正和
一棹の羊羹重く春着かな  澤田美那子
光琳の梅のひとつの開きけり  飛岡光枝
鶴にあけ鶴に暮れゆく出水かな 金澤道子
雛あられ空から降つて来しごとく  趙栄順
羊羹の黒光りして日向ぼこ  佐川あけみ
初句会梅の世界に遊びけり  上田雅子
この国の梅を讃へてお菓子かな  上田雅子
*入選
一人分の七種粥や緑濃く 澤田美那子
この丘に花のさきがけ寒紅梅  大平佳余子
流れゆく浮雲一つ切山椒  むらたともみ
梅一輪淡海の諸子よき頃か  片山ひろし
善哉で二十日正月祝はんと  木下洋子
還らばや花びら餅と一椀と  鈴木伊豆山
寒紅梅ここからをんな太陽に  鈴木伊豆山
桜の木より打ち出して桜菓子  澤田美那子
いにしへの春となりけり梅花餅  木下洋子
羊羹の切り口ぽつと夜の梅  大平佳余子

□次回の「第6回きごさい講座+句会」は4月17日に横浜で開きます。ふるってご参加ください。
■ 第6回きごさい講座+句会
日 時: 4月17日(日)13:30~16:30(開場13:10)
会 場: 神奈川近代文学館 中会議室 (横浜市、港の見える丘公園)
講 座: 日本に魅せられたプラントハンターとシーボルト
(講師=西川遊歩、大岡信研究会会長)
句 会: 当季雑詠5句(選者=西川遊歩、長谷川櫂)

□できれば、事前にお申込みください。もちろん申し込みなしでの当日参加もできます。
きごさい事務局  TEL&FAX 0256-64-8333  
□ 参加費: きごさい正会員1,000円、非会員2,000円 (当日受付)