相撲(すもう、すまふ) 初秋
子季語 | 角觝、角力、すまい、相撲取、力士、関取、辻相撲、宮相撲、大相撲、土俵、相撲柱 相撲札、相撲触れ、相撲番付、櫓太鼓、土俵入り |
関連季語 | 相撲の節 |
解説 | 日本古来の格闘技。子ども相撲や草相撲から大相撲まである。土俵という円内で、裸にま わしをつけて一対一で闘う。投げたり土俵の外に追いやったりして勝敗を競う。現在で興 行が行われるが、昔は秋祭りの神事だった。 |
来歴 | 『増山の井』(寛文7年、1667年)に所出。 |
文学での言及 | |
実証的見解 | 相撲の起源とされる力くらべは、『古事記』『日本書紀』などにも現れる。弥生時代には 豊穣を占う農耕儀礼としてさかんに相撲が行われていたとされる。奈良時代には、聖武天 皇の勅令で諸国の力士を宮中に集め、七夕祭りの余興に相撲を閲覧した。平安時代には、 それがますます盛んとなり、「相撲の節(すまいのせちえ)」という催し物に発展する。 |
参考文献 |
昔聞け秩父殿さへすまふとり | 芭蕉 「芭蕉庵小文庫」 | ||
月のみか雨に相撲もなかりけり | 芭蕉 「ひるねの種」 | ||
都にも住みまじりけり相撲取 | 去来 「猿蓑」 | ||
やはらかに人分行くや勝角力 | 几董 「井華集」 | ||
飛入りの力者あやしき角力かな | 蕪村 「蕪村句集」 | ||
脇向て不二を見る也勝相撲 | 一茶 「句帖」 | ||
月代に勇み立けり草相撲 | 木導 「篇突」 | ||
角力取る二階を叱る主かな | 内藤鳴雪 「鳴雪俳句集」 | ||