荻/おぎ
荻 三秋 |
風持草/風間草/寝覚草/浜荻/荻原 |
湿地に群生するイネ科の大型多年草。薄とよく似るが、茎は見上 げるほど高く、その頂に銀白色の大きな花穂をつける。風に葉の 擦れ合う音がわびしさを誘うことから、古来より秋風とともに歌 に詠まれてきた。 |
荻の穂や頭をつかむ羅生門 | 芭蕉 「芭蕉翁発句集」 | ||
鉢に植ゑてかひなき荻のそよぎかな-- | 来山 「雀の森」 | ||
浜荻や海士の塩木の火吹竹 | 言水 「江戸新道」 | ||
見ぬ恋や夜のあらしの荻をうつ | 大江丸 「俳懺悔」 | ||
月落ちて荻より起る嵐かな | 紫暁 「なにはの月」 | ||
荻の葉に折々さはる夜舟かな | 内藤鳴雪 「春夏秋冬」 | ||