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雨蛙/あまがえる/あまがへる
雨蛙
三夏
枝蛙
体長四センチくらいの小さな蛙で、愛らしく目立つ。雨が降りそ
うになると、大きな声で鳴くのでその名がついたらしい。体の色
は緑から茶色に変わる。水かきは後足にだけある。
村雨に出づるや須磨のあま蛙
信徳 「鸚鵡集」
雨蛙芭蕉にのりてそよぎけり
其角 「句兄弟」
火を打てば軒に鳴合ふ雨蛙
丈草 「渡鳥集」
鳴いて知りぬ石蕗の若葉の雨蛙
素丸 「素丸発句集」
『大人も読みたい こども歳時記』
長谷川櫂監修 季語と歳時記の会編著 小学館刊 1600円+税
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