top

50音検索へ 一覧検索へ 言葉検索へ

寒月/かんげつ

寒月

晩冬

.
厳寒の空にさえざえとある月。満月に近い寒月の夜は、冷たい月
光が降り注ぎ建物の影や自分の影が地面に黒々と落ちる。いよい
よ寒さが身に滲みて、帰宅の足も自ずと早まる。

 

寒月や開山堂の木の間より 蕪村 「新五子稿」
寒月や門を敲ば沓の音 蕪村 「夏より」
寒月や僧に行き合ふ橋の上 蕪村 「新選」
寒月や我ひとり行橋の音 太祗 「太祗句選」
寒月の門へ火の飛ぶ鍛冶屋かな 太祗 「太祗句選」
寒月に照りそふ関のとざしかな 几董 「井華集」
寒月や喰ひつきさうな鬼瓦  一茶 「七番日記」


ATTKEGVS
_ _