梶の葉/かじのは/かぢのは
梶の葉 初秋 |
梶の七葉/梶葉の歌/梶葉売 |
七夕の夜、七枚の梶の葉に歌を書いて織女星にたむける風習。七 枚の葉に歌を書くのは七夕の七にちなむ。歌には天の川を渡る舟 が読まれることが多く、楫(かじ)がよく歌われるため、梶の葉 を使うと思われる。梶の木はクワ科の落葉高木で、葉は卵形で文 字が書きやすい。木の皮は和紙の原料ともなる。 |
梶の葉を朗詠集の栞かな | 蕪村 「蕪村句集」 | ||
梶の葉の歌をしやぶりて這ふ子かな--- | 一茶 「七番日記」 | ||
しほらしや梶を売る子のつなぎ銭 | 嘯山 「葎亭句集」 | ||
梶の葉に配り余るや女文字 | 几董 「井華集」 | ||
梶の葉の願ひはかなき女かな | 長谷川零余子 「雑草」 | ||
梶の葉に古人のごとく歌書かん | 長谷川櫂 「初雁」 | ||