花疲/はなづかれ
花疲 晩春 |
花見疲 |
花見に出掛けたあとの疲れ。そのころの気候や、人出の多い中を 歩き回った疲れもあるが、花の美しさに酔いしれたあとの疲れは 大きい。ものうさやけだるさ。単なる疲れではなく艶なるものを 秘めた言葉でもある。 |
寝心も花くたびれの夜頃かな | 蓼太 「蓼太句集二篇」 | ||
草臥れてねにかへる花のあるじかな | 蕪村 「蕪村文集」 | ||
土手につく花見づかれの片手かな | 久保より江 「ホトトギス雑詠撰集」 | ||