蓴菜/じゅんさい
蓴菜 三夏 |
蓴(ぬなわ)/蓴の花/蓴採る/蓴舟 |
湖沼に自生する多年生の水草で、古くは万葉集にも歌われている。 西暦六百年代から食されるようになった。小さな浮船を竿一本で 操り、水面の若葉・若芽を丁寧に収穫する。ゼリー状の透明な粘 膜に覆われ、淡白な味とツルンとした舌触りが日本料理に珍重さ れる。 |
蓴菜や一鎌入るる浪の隙 | 惟然 「藤の実」 | ||
長々と蓴恐ろし水の底 | 嘯山 「葎定句集」 | ||
面白く塗ばしすべる蓴かな--- | 一我 「新華摘」 | ||
蓴採水の面に腹ばひて | 長谷川櫂 「果実」 | ||