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刺鯖/さしさば

刺鯖

初秋

差鯖
鯖を背開きにして塩漬けにし、二尾を刺し連ねて一刺とした乾物
をいう。盆の間、父母の長寿を祈る祝儀ものとして食し、蓮の飯
とあわせ、親類縁者や世話になった人々にも贈った。

 

生霊は刺鯖喰うて現かな 北枝 「薦獅子集」
さし鯖の仏臭くも哀れなり 五朗 「発句題叢」
表から来る刺鯖の使ひかな 井上井月 「井月全集」

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